評価
★ ★ ★ ☆ ☆
基本情報
人数 | 3~4人 |
---|---|
時間 | 90分 |
言語依存 | なし |
対象年齢 | 12歳以上 |
デザイナー | 奥空 武志 |
アートワーク | といろ |
版元 / 販売元 | NSG Kurieito (NSGクリエイト) |
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テーマ
HYAKKATENは、できたばかりの百貨店を経営していくボードゲームです。フロアにテナントを誘致し、お客さんを呼び込んで、収益を上げていきましょう!
ただし、無計画にフロアを埋めるだけでは経営はうまくいきません。効果的なテナントの配置、よそに負けない広告宣伝費、そして小さな幸運が百貨店経営には必要です。
初めは1~2階フロアにしか店舗が入っていない寂しい百貨店ですが、だんだんと、だれもが知る街のランドマークになることでしょう。
百貨店の発展の一翼を担い、より自分のうま味になるよう、コントロールしていきましょう!
ルールの概要
HYAKKATEN は全7ラウンドのあいだで、どれだけ勝利点を獲得するかを競い合うボードゲームです。
最初に、プレイヤーは自分のプレイヤー駒と、初期資金である5金を受け取ります。
経営がテーマのゲームですが、お金は勝利点ではありません。テナントを誘致したり、広告を打ったりするのに、資金は使っていきます。
テナントタイルの配置
各ラウンドは、テナントの誘致から始まります。スタートプレイヤーから順番に、共通の市場にあるテナントを1つ購入して、メインボードに配置していきます。
配置したテナントには自分のプレイヤー駒を置き、オーナーであることを示します。このお店からの売り上げは、オーナーだけが受け取れます。
(ちなみに、市場に出てくるテナントは、ゲームの前半と後半で大きく分けられています。前半は安く買えるけど効果が低い店舗、後半は高めだが強力なお店、とバランスが取られています)
タイルには、ハンバーガー屋、カフェ、アイスクリーム店、書店、洋服屋、ワイナリーなどさまざまなイラストが描かれています。色とりどりのお店がフロアを埋めていくのが楽しいゲームです。
ちなみに、テナントを置いた後に追加で1金を支払うことで、エスカレーターも配置できます。
通常、お客さんは建物の端にある階段を使わないと上下のフロアに移動できませんが、エスカレーターがあれば移動距離を短縮できます。
お客さんが移動する
すべてのプレイヤーが1軒ずつ店舗を配置したら、お客さんの移動フェイズになります。お客さんは4つのポーン駒で示されており、百貨店のなかをうろうろ歩き回ります。
ゲーム開始時は全員1階フロアにいますが、階段やエスカレーターを使うことで、上の階や地下フロアにも移動します。
お客を呼び込む権利をかけて競りをする
お客さんはみんなのものです。そのため「お客さんをだれが動かすか?」は「競り」で決めます。つまり、より広告に力を入れたプレイヤーがお客を呼び込めるのです。
競りは、いわゆる握り競りです。すべてのプレイヤーが一斉に競り値をテーブル上に公開し、もっとも高い金額を付けた人が権利を得ます。
ただし、HYAKKATENには、競り値について制限が設けられています。例えば「0・2・5・7金のどれかでなければ値付けできない」といった具合です。
制限の金額はラウンドごとに変動し、ゲーム終盤には0・3・10・17金のどれかでしか宣言できないラウンドもあります。
「どうしてもお客を動かしたい!」というプレイヤーは、必然的に大金を支払うようになっています。
お客さんの移動する歩数は、ダイスロールで決めます。ルール上、最低でも2マスは動けるようになっています。
お客さんを動かしたプレイヤーは、百貨店に貢献したため、移動歩数分の資金をもらえます。
対応したお客が通るとテナントの売上になる
お客さんを表すポーンの色は「なにを欲しているか?」を表しており、例えば赤のお客さんは、赤いタイルを通ったときに、お金を落としてくれます。
画像の例であれば、灰色のプレイヤーは3金を獲得します。だれが動かしたかは問題ではなく、ポーンの色と店舗の色が一致すれば売り上げになります。
お客の移動により5金獲得するごとに、勝利点が1点入ります。1度の移動でたくさんの収益を得られるよう、うまくテナントを配置することが重要です。
ラウンド終了時に基本収入が入る
4色のお客さんがすべて移動したあと、各プレイヤーは基本収入を得ます。
ゲーム開始時の基本収入は2金ですが、配置したテナントの効果で徐々に上昇します。
スタートプレイヤーが時計回りに移動し、次のラウンドを迎えます。
ゲーム終了時の得点計算
7ラウンドでゲームは終了です。ゲーム終了時には、以下の方法で追加の勝利点を獲得します。
- 色ごとのテナント最多配置プレイヤーに3点ずつ
- 4色のテナントをすべて配置していると2点
ゲーム中に獲得した「テナント効果」と「売上」による勝利点に加えて、勝者を決定します。
Twitterのプレイ投稿
Twitterのプレイ投稿をご紹介します。2019年春のゲームマーケットで販売されたばかりの新作で、評価はかなり良いみたいです。
天岩庵さんで、新作ボドゲ会行ってきた‼️
— コム@ボドゲ垢 (@komutorayuyu) May 18, 2019
まずはHYAKKATEN
テナントのオーナーになって、お金を稼ぐよ。
テナントの設置と宣伝してお客を呼び込むことで儲ける。
宣伝費を1番多く払った人が客を操れる仕組み。
お客が来れば、オーナーも客を操った人も儲かる‼️
ビジネスは敵も味方もリッチにする✨✨ pic.twitter.com/SLJ0EenqP4
まずはHYAKKATEN。最初はエントランスと客層の異なる4店舗からスタート。最初は広告うつ意味が分からなかったが、途中から収益を上げる為には客を呼ぶ必要がありその為に広告主になり客を動かす必要が分かった。
— 〇大(まるだい) (@apple_club5) June 2, 2019
意外と重ゲーだが、少しずつ百貨店が出来ていくのが非常に面白いく楽しかった。 pic.twitter.com/JYktzDVht7
今日はボドゲの日。
— ぶんぞー (@Bunzo_gamefan) July 14, 2019
HYAKKATEN(百貨店)。
テナント店を誘致し、広告を打ち、エスタレーターを敷設し(?)
お客様にお買い上げいただくゲーム。
自分の誘致した店舗を利用さえしてもらえれば、他プレイヤーがコマを動かしても資金になるので配置がコツ。かなり悩む。 pic.twitter.com/DMK3mfDgdX
感想
4人で遊んだ感想です。全員初プレイ。
とにかく、全員で1つの百貨店をつくっていくのが楽しいゲームです。フロアが埋まっていくのが気持ちよく、充足感があります。
ゲーム自体もそれなりに面白いです。ただ、勝ちルートに乗った人を邪魔するのがとても難しい印象を受けました。
「競りでお金を使う」→「競りで勝った人が移動させ、歩数分のお金を手に入れる」というのが危険なのかな……?
また、ゲーム途中で資金繰りに失敗すると、復帰が困難な印象もあります。お金がないと、強いテナントを買えず、競りでもほぼ勝てないので。
3人プレイのほうが自分のテナントを効果的に配置できるので、良いかもしれないですね。
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