評価
★ ★ ★ ☆ ☆
基本情報
人数 | 2人 |
---|---|
時間 | 45分 |
言語依存 | カードが英文。日本語化して遊ぶのが望ましい。 |
対象年齢 | 14歳以上 |
デザイナー | Croc |
アートワーク | Bertrand Benoit Aleksi Briclot ほか |
版元 / 販売元 | Asmodee Rebel |
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テーマ
親愛なる主よ、私たちはもう長く無いでしょう。地表に近いトンネルを守るのは不可能みたいです。
「クローストロフォビア」ルールブックより
クローストロフォビアは、地下に潜む悪魔や魔獣との闘いをテーマにした、2人用のミニチュア・ボードゲームです。
時は1634年。新イェルサレム市の評議会は、都市の下にある広大なカタコンベ(地下墓地)の探索を決定しました。
「異形の姿を目撃した」「うなり声が聞こえた」などの報告が相次いだからです。
しかし、探索に出向いた聖職者の命綱は、血まみれになって戻ってきました。そして、それを悲しむ間もなく、悪魔たちの侵攻が始まったのです。
ゲームの概要
クローストロフォビアは、人間側と悪魔側に分かれて戦うミニチュア・ボードゲームです。
「Claustrophobia」には「閉所恐怖症」という意味があり、ダークファンタジーな世界観を堪能できます。
ゲームセットに複数のシナリオが入っているのが特徴的で、人間側は勝利条件のクリアを目指し、悪魔側は阻止しようとします。(勝利条件だけじゃなく、導入の物語もシナリオに書かれています)
シナリオによって、登場するキャラクターや初期装備が違います。世界観的に「物語」と相性がいいため、TRPG的な遊び方ができるゲームですね。
ゲームセットに含まれているシナリオは6つだけですが、BGGにはたくさんの公式/非公式のシナリオが投稿されているので、かなり幅広く遊べます。(翻訳する必要はありますが…)
巨大なタイルと彩色済みフィギュアが圧巻!
クローストロフォビアでは、巨大なタイルをランダムに公開し、つなぎ合わせていくことで、地下世界を表現します。
そして、とにかくタイル1枚のサイズが大きいです!なんと 16cm x 16cm もあります!
1シナリオではタイルを10枚ほど並べるため、一般的なダイニングテーブルでは収まらないほどです。
タイルを探索するのは、彩色済みのフィギュアです。神官や大男、悪魔などがあり、所有欲を満たされます(笑)
タイルには「1つの陣営は3体までしか同時に置けない」「相手の陣営よりも人数が少ないと移動できない」などの基本ルールが設定されており、盤面の様子を見ながら、自分のフィギュアを動かしていくのがゲームの軸になります。
「細いトンネル」「地下水のあふれた道」「悪魔の巣」など、さまざまなタイルがあり、特殊な効果でゲームを彩ります。
人間のステータスはダイスで決まる
人間側のキャラクターのステータスは、ラウンド開始時に振るダイスで決まります。
具体的には、ラウンド開始時に、生き残っている人数分のダイスを人間側のプレイヤーは振ります。
そして、出目をキャラクターごとに当てはめます。(上記の画像参照)
特徴的なのは、キャラクターシートの右側に刺さっている赤いピンです。この赤ピンはキャラクターの負傷を表しており、塞がれている数字は、出目が無効化されてしまいます。
負傷が少なく、生き残りキャラクターが多いうちは、出目を自由に振り分けられるため、傷を負っても大きなデメリットはありません。
ただし、パーティ内の被害が蓄積したシナリオの後半には、人間側はかなり厳しい状況になっていきます。
悪魔側の能力もダイスに左右される
人間側がダイスによってステータスを決めるように、悪魔側も各ラウンドにダイスを振って能力を獲得します。
悪魔側のプレイヤーには、ラウンド中に使える能力が書かれた専用ボードが与えられており、ダイスの目によって、効果を発動します。
使える能力は、例えば「小型の悪魔を召喚する」や「イベントカードを引く」などです。
最大の楽しみはタイル上での戦闘!
もちろん、クローストロフォビアの最大の醍醐味は、タイル上での人間VS悪魔のドンパチです!
人間側も悪魔側も、持ってる能力をフルに活用して、相手を叩きのめすことを目指します!
このため、どんなことをやって・やられても楽しみ合える人と遊んだほうが良いゲームです。
Twitterのプレイ投稿
Twitterのプレイ投稿をご紹介します。タイルの大きさに戸惑っている人が多いです。コンポーネントが豪華なので、写真に映えます。
クローストロフォビア届いた
— ハルバラド🎱🥏 (@halbarad_bg) April 15, 2015
タイルがデケぇ。。。w pic.twitter.com/LxyXW8sOlp
「クローストロフォビア」(Claustrophobia)
— オグランド(Oguland)_ボードゲームデザイナー (@Oguland_) April 11, 2020
好き度(Like)2pt.≪★★≫
テーママッチ度Theme matching)4pt.≪★★★★≫
コンポーネント(Components)4pt.≪★★★★≫https://t.co/BVnsWhFS1T#ボードゲーム#boardgame pic.twitter.com/dQ0PYV6nK0
My son is after my brute. Claustrophobia from Croc and @MarabuntaGames #notlookinggood #BoardGames #boardgamenight #boardgame pic.twitter.com/HdhZv8BDWQ
— Punchboard Paradise (@Punchboarders) February 24, 2019
感想
TRPG的な雰囲気を楽しむゲームです。「世界観が合うかどうか」を購入の判断基準にして良いと思います。
ただ、もっとも遊ぶ機会の少ないボードゲームのうちの1つともいえます。2人用なのに、めちゃくちゃ場所を取るので…(笑)
ちなみに、アホみたいなサイズ感のためアメリカンな印象がありますが、実はフランス産のゲームです。
実は、根強い人気のある作品で、2019年には「Claustrophobia 1643」というリメイク作も出ました。
「クローストロフォビア」はホビージャパンが日本語訳を付けて出したんですが、新作のほうはどうなんでしょう…?
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