基本情報
人数 | 1~5人 |
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時間 | 60~90分 |
言語依存 | 不明 |
対象年齢 | 12歳以上 |
デザイナー | Travis P Jones |
アートワーク | Robert Leask |
版元 / 販売元 | Stonemaier Games アークライト |
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ゲームの概要
「ペンデュラム」は、ターンレスのリアルタイム・ワーカープレイスメントという、ほかに類を見ないシステムを採用したボードゲームです。
ゲームの舞台は「ドゥンヤ大陸」(Dünya)と呼ばれるファンタジー世界――
神々がドゥンヤ大陸を創造したあと、最初に世界の支配権を手にしたのはドラゴンたちでした。大きく育った彼らは、混沌とした世界に幾ばくかの秩序をもたらし、「闇の時代」を築きました。
困難な「闇の時代」のなかで現れたのは、後に〈無窮王〉と呼ばれることになる、スルシルという男性でした。
スルシルは、季節の変化を司り、<時の番人>でもある神ガハエルの寵愛を受けました。神ガハエルは、自分の力の一部をスルシルに授け、彼を不死身にします。時を超越する存在となったスルシルは、ドラゴンの圧政を終わらせ、ドゥンヤ大陸に平和をもたらしました。これが「秩序の時代」の始まりです。
しかし、いま、〈無窮王〉スルシルは突如として姿を消してしまいました!
なぜ王が去ったのか、どのような運命をたどったのか、知る者はいません。ただ、ドゥンヤ大陸には混乱の兆しがあります。
神ガハエルを称え、国のシンボルにもなっていた巨大な振り子時計(=ペンデュラム)は、時を刻むのをやめています…。〈無窮王〉の後継者が決まるまで、振り子は動かないといわれています。
ボードゲーム「ペンデュラム」では、それぞれのプレイヤーは、ドゥンヤ大陸の次の支配者になることを目指します。プレイヤーたちは強力な能力を持った貴族です。労働者を指揮し、戦略を実行して、自分の領地を拡大していきます。
ゲームのほとんどの部分はリアルタイムで進行していき、ほかの戦略ボードゲームとは違うプレイ感になります。プレイヤーは、リアルの時間をリソースとしてアクションを実行します。
計画と分析にどのくらい時間を費やすか? が重要で、速ければ速いほど良いわけではありません。なぜなら、最速で行動したプレイヤーではなく、もっとも効果的に時間を管理し、エンジンビルドできたプレイヤーが勝者になるからです!
※この記事は、版元のストーンマイヤー社により7/10に公開された、英語版のルールブックをもとに書いています。発売前にルール変更があったり、そもそも私の読解ミスがあったりする可能性もあるので、あくまで参考程度にお読みください。
砂時計の配置によってアクションスペースがロック(アンロック)される
「ペンデュラム」は、ターン制のない、リアルタイム・ワーカープレイスメントゲームです。それぞれのプレイヤーは、自分のワーカーを使って、好きなタイミングで戦略を実行できます。
具体的には、このゲームでは砂時計の置かれている位置によってアクションがロック・アンロックされることで、この特異なシステムを実現しています。
「ペンデュラム」のワーカープレイスメントの基本的な条件は、以下の3つです。
- ワーカーは砂時計が置かれていないラインのマスからしか動かせない
- 砂時計が置かれているあいだにアクションを実行する
- 砂時計は砂が落ち終わるまで動かせない
プレイヤーたちの手の届く範囲には、アクションを実行するためのメインボードがあります。そこには、大きく分けて、紫・緑・黒のアクションエリアが描かれています。
各エリアにはさらに、上段ラインと下段ラインに分かれた、砂時計を置くスペースがあります。ゲーム中は、上述した3つのルールに従い、この2つのラインを砂時計が行き来します。
砂時計が置かれてあるラインはアクションを実行できますが、そのあいだはワーカーを動かせません。砂が落ちきるまでの緊張感を、すべてのプレイヤーがジリジリと感じることでしょう。
プレイヤーは、わざわざ砂が落ちたことを申告したり、ほかの人のためにマスを開けたりする必要はありません。心配せずとも、ほかのプレイヤーが「早く動かしたい!」と注目していることがほとんどなので、自分にとって有利になるように行動しましょう。
※ちなみに、砂時計の時間は、すべて違います! 紫は3分、緑は2分、黒は45秒です!
ルールを全員が覚えるまでは砂時計なしの試遊が推奨されている
「ペンデュラム」は、 完璧なルールで遊ぶことが非常に難しいゲームです。リアルタイムで進行していくので、経験者が初心者をフォローしにくいからです。
ルールブックでは、初めて「ペンデュラム」を遊ぶプレイヤーがいる場合は、最初の1ラウンドを砂時計なしで遊ぶことが推奨されています。(この際に適用するルールについては割愛します)
キャラクターごとに能力値が異なる
「ペンデュラム」では、それぞれのプレイヤーは、異なる能力を持ったキャラクターを使用します。生産力、勝利点トラック、そして初期手札が違います! 能力が違えば、もちろん、有利な戦略も変わることでしょう。
また、5枚の個人ボードは「基本バージョン」と「上級バージョン」の両面仕様になっており、ゲーム開始時にどちらを使うか選択します。
リプレイ性はかなり高そうです!
征服カードを中心とした個人ボードのエンジンビルド
メインボードのアクションを実行することで、プレイヤーはさまざまな恩恵を受けます。例えば、軍事・金・文化といった資源を得たり、使用済みのカードを手札に戻したりできます。(もちろん、コストがかかる場合もあります)
なかでも重要なのは「征服」というアクションです。「征服」を実行したプレイヤーは、領地を拡大し「征服カード」を獲得できます。
この征服カードは個人ボード上にストックされていき、徐々にプレイヤーの能力を改善していきます。
ゲームが進むと、同じメインボードのアクションでも、得られる恩恵が大きく変わることでしょう!
4回の評議会フェイズでゲームは終了する
リアルタイムで進行していく「ペンデュラム」では、特定のタイミングで「評議会フェイズ」という決算フェイズが発生します。(条件を満たす行動を起こしたプレイヤーが、評議会の開催を宣言します)
評議会フェイズに入ったら、通常のアクションは実行できなくなり、リアルタイム制もいったんストップします。
評議会フェイズでは、勝利点を獲得したり、次のラウンドの【特権】の優劣を決めたりします。(【特権】は、複数のプレイヤーが同じアクションを実行しようとした際に、優先順位を決める要素です。)
4回目の評議会フェイズが終わると、ゲームは終了します。それぞれの勝利点トラックを確認して、勝者を決定します。
ちなみに、勝利点トラックは、個人ボードの上段に描かれています。3トラックあり、基本的には満遍なく上げていき、右上の羊皮紙に到達することを目指します。少し変わった形式ですね。
このほかにも、ワーカーに種類あったり、【伝説の達成】という要素もあったりするので、なかなか骨太なゲームのようです!
公式のプロモーション動画(英語)
版元のストーンマイヤー社のプロモーション動画を載せておきます。英語の動画ですが、なんとなくゲームのイメージをつかめるかと思います。
予約できるお店は?
「ペンデュラム 完全日本語版」(2021年2月18日発売予定)は、Amazon・楽天市場・駿河屋で予約できます。
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