「コール・トゥ・アドベンチャー」はどんなボードゲーム?|Call to Adventure

ボードゲームの紹介

基本情報

人数1~4人
時間30~60分
言語依存日本語版が望ましい
対象年齢9歳以上
デザイナー Johnny O'Neal
Christopher O'Neal
アートワーク Matt Paquette
版元 / 販売元Brotherwise Games
ホビージャパン
BGGのページはこちら

ゲームの概要

「コール・トゥ・アドベンチャー 日本語版」のボックスアート
出典:http://hobbyjapan.games/

「コール・トゥ・アドベンチャー」は、カードとチップを使って、1人の英雄の生涯を紡いでいくボードゲームです。

ファンタジー小説やRPGに登場するさまざまな英雄たち。彼らの魅力的なライフパスにフォーカスしています。

それは「選択」についてのゲームです。

農民として始めるか、貴族として始めるか? 力を鍛えるか、知恵を求めるか? 英雄の道を行くのか、闇の世界に身を投じるか? どのカードを選び、どの選択肢を取るかによって、ライフパスは分岐します。

「コール・トゥ・アドベンチャー 日本語版」のカード例
出典:http://hobbyjapan.games/

手軽に手に入る報酬、長期的な目的のための準備、試練への挑戦、失敗から得られる経験、盟友や敵対者の存在…。すべてが英雄の生涯を作ります。

「コール・トゥ・アドベンチャー」を彩るのは、タロットサイズの150枚以上のカードです。ゲームのシステム面では「宝石の煌きと少し似ている」という意見も見られます。

「コール・トゥ・アドベンチャー」のコンポーネント
出典:https://www.brotherwisegames.com/

また、現役のファンタジー作家とコラボ展開が決定しているのも「コール・トゥ・アドベンチャー」の大きな特徴です。海外で発売されている拡張セットの第1弾は、パトリック・ロスファスの「風の名前」を舞台にしています。

(第2弾では「ミストボーン」シリーズで知られるブランドン・サンダースンの名前が挙がっています)

「出自」「動機」「運命」の3つのステップ

「コール・トゥ・アドベンチャー」(call to adventure)のカード
出典:https://www.brotherwisegames.com/

「コール・トゥ・アドベンチャー」のゲームは、大きく分けて「出自=第1幕」「動機=第2幕」「運命=第3幕」という3つのステップで構成されています。

ゲーム開始時には「出自」「動機」「運命」のスタートカードが2枚ずつ配られます。プレイヤーは、2枚から1枚を選び、自分の場札にします。

ただし、3つのうち「運命」だけは伏せ、他人から隠します。対戦相手の英雄がどのような「運命」を背負っているのかは、ゲームが終了するまで分かりません!

「出自」「動機」「運命」のスタートカードには、持続的な能力や、ゲーム終了時の勝利点に関するテキストがあります。それらを上手く活用することで、勝利に近づけます。

また、プレイヤーたちは、ゲームを通じて「出自」「動機」「運命」のカードを拡張していきます。手番でカードを獲得するたびに、それぞれのスタートカードの列に加えていくのです。

1つの列に加えられるのは最大3枚です。第3幕(運命)まで埋まると、手番回数が同じになるようにプレイして、ゲームが終了します。(非常にシンプルな流れです)

スタートカードも含めて、獲得している「凱旋ポイント」「悲劇ポイント」「経験値」の値を合計し、勝者を決定します。

「コール・トゥ・アドベンチャー」(call to adventure)のカードプレイ例
出典:https://www.brotherwisegames.com/

手番にできること

手番で実行するのは、おもに、

  • 条件を満たしているカードの獲得
  • 試練への挑戦

のどちらかです。両方ともカードを獲得する行動ですが「試練への挑戦」の場合は、選択肢が与えられます。

例えば「子供時代の好敵手」というカードでは「相手の忠誠を勝ち得る」と「好敵手を叩きのめす」の選択肢があります。

選択した試練を乗り越えられるかどうかは、対応するチップを投げて判定します。このチップのことを「ルーン」と呼びます。

「コール・トゥ・アドベンチャー」(call to adventure)のマーカー
出典:https://www.brotherwisegames.com/

ルーンは、面によって描かれている絵が変わります。

「達成ポイント1を得る」「英雄カード or 反英雄カードを1枚引く」「何も得られない」といった効果があり、達成ポイントが試練の要求を満たしていれば、カードを獲得できます。

(ダイスロールではなく、チップの裏表、というのが魅力的ですね!)

どんな試練でも、必ず3つのコア・ルーンを投げられます。さらに、試練の要求と、自分の場札がマッチする場合は、追加ルーンが許されます。

つまり、得意な試練ほど成功確率が上がるわけです!

しかも、英雄の成長に合わせて、チップはランクアップします。得意分野を伸ばしていくのも1つの楽しみ方です!

試練に失敗した場合は、カードを獲得できません。その代わりに、経験値トークンを得られます。この経験値トークンは、ほかの試練に挑む際にブーストとして使えます。

英雄カードと反英雄カード

ゲーム中に獲得した「英雄カード」と「反英雄カード」は、手札として持ち、自分の手番に使用できます。

実は「コール・トゥ・アドベンチャー」には、英雄のいまの状態を表すパラメーターがあります。

簡易的に表現すると「光」「中立」「闇」の状態があり、光の英雄は「反英雄カード」を使えません。また、闇の状態では「英雄カード」が使用不可です。

カードにはさまざまな効果があります。ゲーム中に使った、英雄または反英雄のカードは、ゲーム終了時に勝利点をもたらします。

ゲームの勝敗を競うのはもちろん「どんな生涯の英雄だったのか?」を語り合えるのも「コール・トゥ・アドベンチャー」の大きな魅力です。

公式のプロモーション動画(英語)

版元のBrotherwise Games社によるプロモーション動画をご紹介します。

英語の動画ですが、美しいイラストと、ゲーム全体の流れが伝わるかと思います。

 

購入できるお店は?

「コール・トゥ・アドベンチャー 日本語版」は、Amazon楽天駿河屋で購入できます。

駿河屋通販でタイムセール実施中!
ボードゲームが最大40%オフ!

コメントする

新作ボードゲーム|注目ランキング

ネメシス 日本語版
ネメシス 日本語版

「ネメシス」は、エイリアンの侵入した宇宙船を舞台にした、半協力型のボードゲームです。SFパニックホラーの傑作映画「エイリアン」シリーズの世界観をそっくりそのままボードゲームに再現した作品ともいえます。

アルナックの失われし遺跡 日本語版
アルナックの失われし遺跡 日本語版

「アルナックの失われた遺跡」は、無人島を探検して、未知の遺跡の謎を探るボードゲームです。

バロニィ:スペシャルボックス 日本語版
バロニィ:スペシャルボックス 日本語版

「バロニィ」は「宝石の煌き」でおなじみのマーク・アンドレ氏が手掛けた傑作陣取りゲームです。「バロニィ:スペシャルボックス」には、拡張セットの「ソーサリー」が同梱されています。

アルマ・マータ ~我らが母校~ 完全日本語版
アルマ・マータ ~我らが母校~ 完全日本語版

「アルマ・マータ」は、初期ルネサンスの大学の振興をテーマにしたボードゲームです。「コインブラ」や「ロレンツォ・イル・マニーフィコ」で知られるデザイナーチームの新作です!

アンマッチド:バトル・オブ・レジェンド Vol.1
アンマッチド:バトル・オブ・レジェンド

「アンマッチド:バトル・オブ・レジェンド」は、さまざまな物語のヒーローがミニチュアになって登場し、決闘する、異種格闘技的なボードゲームです。基本的には2人用のゲームで、互いに1人ずつのヒーローを担当します。

サンクトゥム 日本語版
サンクトゥム 日本語版

「サンクトゥム」は、モンスターを倒しながらキャラクターを強化し、デーモン・ロードを討伐することを目指す「ハック&スラッシュ系」のボードゲームです。

リネイチャー 日本語版
リネイチャー 日本語版

「リネイチャー」は、汚染された渓谷を自然あふれる状態に復元することをテーマにした、陣取りタイプのボードゲームです。クラマー&キースリングの新作!

ラストオーロラ ~希望の船を追って~ 完全日本語版
ラストオーロラ ~希望の船を追って~ 完全日本語版

「ラストオーロラ ~希望の船を追って~」は、気候変動で極寒になった終末世界を舞台にしたボードゲームです。新たなサバイバー(生存者)を獲得し、チームを強化していきながら、デッドレースを繰り広げます!

アローン 日本語版
アローン 日本語版

「アローン」は、暗闇のなかを探索するプレイヤー1人と、脅威となって襲い掛かる他プレイヤーに分かれて遊ぶ、非対称性のSFサバイバルホラーゲームです。

チャーターストーン 完全日本語版
チャーターストーン 完全日本語版

「チャーターストーン」は、全12回のキャンペーンゲームを通してワーカープレイスメントゲームをつくっていくレガシータイプのボードゲームです。ゲームを繰り返し、開拓が進むにつれて、行ける場所が増え、実行できるアクションが充実していきます。

マリポーサ 完全日本語版
マリポーサ 完全日本語版

「マリポーサ」は、蝶の「渡り」をテーマにしたボードゲームです。ゲームデザイナーは「ウイングスパン」で様々な賞を総なめにしたエリザベス・ハーグレーブ氏。美しいアートワークと、テーマに沿ったゲーム性が魅力です。

タイトルとURLをコピーしました