基本情報
人数 | 2~4人 |
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時間 | 90~120分 |
言語依存 | カードにテキストあり。日本語版が望ましい。 |
対象年齢 | 14歳以上 |
デザイナー | Andrea Crespi Lorenzo Silva |
アートワーク | Paolo Lamanna Steven Hamilton |
版元 / 販売元 | Horrible Guild ホビージャパン |
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このゲームは、ヒーロープレイヤーにプレッシャーを与えるように設計されています。
「アローン」ルールブックより (拙訳)
ゲームの概要
「アローン」は、暗闇のなかを探索するプレイヤー1人と、脅威となって襲い掛かる他プレイヤーに分かれて遊ぶ、非対称性のSFサバイバルホラーゲームです。
――時は2417年。宇宙船を光速で航行させる一種の「スターゲート」のような技術が発見されたことにより、人類は数世紀にわたって、新しい惑星の植民地化を進めていました。
多くの国々が、鉱石や水を採掘するために、未踏の惑星を目指しています。宇宙の奥地、デルタ・コルヴィ星系のポルトガル系植民地を目指していたブレイブリー号は、航路の途中で難破しました――
墜落後、生き残っていたクルーはたった1人だけ!あなたは、廃墟となった植民地で目を覚まします。ここはどこだろう?自分はどうすればいいのだろう…?思い悩む余裕もないうちに、暗闇のなかに潜む脅威に気が付きます!
暗闇のなか、自分の居場所も分からない状態で、たった1人のヒーローは命を賭して戦わなくてはなりません!
1人対多人数の新しい形
「アローン」のもっとも大きな特徴は、ヒーロー側のプレイヤーが1人で、残りはすべて悪役(エネミー)という点です!
正体隠匿系ではありません。ゲームを始める前に、ヒーローになるプレイヤーを決めてセッティングします。ヒーローかエネミーのどちらを選ぶかによって、ゲームの内容はまったく異なります。
ヒーローはシナリオごとの最終ミッションをクリアすること、エネミーは彼を殺すことを目指して行動します!
ルールブックに「このゲームは、ヒーロープレイヤーにプレッシャーを与えるように設計されています」と記載されているように、孤独な戦いを体感できるデザインです。
ヒーローから見えないエリアは閉ざされていく
「アローン」のゲームシステムは、エリアタイルを探索していく、いわゆる「ダンジョンクローラー」です。ただし、ヒーローは懐中電灯の光が許す範囲のエリアしか視認できません!
つまり、テーブルの上に公開される範囲は、全体マップのうち一部をズームしたものです。ヒーローから遠く離れたエリアはラウンド終了時に削除されてしまいます!どこになにがあったのか覚えておくことも重要でしょう。
ヒーローは、自分の個人ボードにある「レーダー」と「ルームセクター」のスペースを使って、ゲーム中の情報をメモしたり、リマインダーにしたりできます。
移動、位置確認、戦闘、探索、あさる、作業。ヒーローは、自分のターンに2アクションまで実行できます。
アイテムを見つけるために部屋を探るか、それとも先を急ぐべきか…?状況に合わせてただ行動するだけでなく、エネミー側の裏をかくように心がけましょう!
「明かり」がヒーローの生存率を大きく上げる
「アローン」でヒーロー側を担当するプレイヤーは、廃墟の明かりを点灯させることで、ゲームを優位に進められます。
探索する廃墟のタイルは「明るい」「暗い」の両面仕様になっており、明るい場合には、ラウンド終了時のタイル削除を受けなくなったり、戦闘時の命中率が上がったりします!
明かりは、照明装置のある場所で「作業」のアクションを実行したり、特定のアイテムカードを使うことで点くので、積極的に狙っていきましょう。(ただし、エネミー側には明かりを消す手段が用意されています)
エネミー側はすべてのマップを見ながら脅威を配置していく
ヒーロー側と違い、エネミー側のプレイヤーはマップのすべてを把握した状態で行動できます。
ヒーローから隠されたついたての奥で、地図上に罠を仕掛けたり、クリーチャーを産み出したりします!当然、クリーチャーの移動もヒーローから隠れてします。
エネミープレイヤーが脅威として使用するのは、クリーチャー、危険トークン、そしてリアクションカードです。
リアクションカードとは、その名の通り、ヒーローのアクションに対応してプレイされるカードです。
例えば、ヒーローがアイテムカードを引いたときに強制的に捨て札にさせる「コレは役に立たない」や、ヒーローの目標達成を妨げる「シグナルに異常がある」といったカードがあります。
エネミー側の勝利条件はヒーローを殺すことなので、相手を窮地に陥らせるように全力で罠を張りましょう!
8ターン=1ラウンドのゲーム進行
「アローン」は、8ターンが終わると1ラウンドが終了します。
ラウンド終了時には、以下のような手順を踏みます。
- セットされていたリアクションカードのクリーンアップ
- ヒーローの視界から外れている暗闇タイルの削除
- エネミー側の手札(リアクションカード)の補充
- 危険トークンの配置
このように、盤面がガラリと変わるため、8ターンを節目にゲームは大きく動きます!ラウンドの前半部分は、とくにヒーロープレイヤーにとって厳しい状況となることでしょう!
ヒーローのクリア条件である「目標」は、実は2段階に分かれています。どうにかエネミーの罠をかいくぐり、クリアを目指しましょう!(1つ目のミッションをクリアしないと、最終目標は公開されません)
単発モードとキャンペーンモードが用意されている
「アローン」には、1度のプレイを楽しむ単発モードと、プレイヤーの状態を引き継いで連続で遊べるキャンペーンモードが用意されています。
ボードゲームカフェやゲーム会などで相席した人と遊ぶときは単発モード、家族や友人など固定メンバーで遊べる場合はキャンペーンモードをプレイすると良いでしょう。
ゲームの背景や、ヒーローの目標は「シナリオブック」という冊子に載っています。キャンペーンシナリオは前回のゲームの行動によって変化が起きるということなので、没入感の強いゲームが好きな人にとてもおすすめです。
また、シナリオとは別に、難易度の設定もできます。「イージーモード」「ノーマルモード」「ナイトメアモード」「インポッシブルモード」があり、1度遊んだシナリオでも繰り返し遊べそうです。
公式のプロモーション動画(英語)
版元のHorrible Guild社によるプロモーション動画をご紹介します。(※英語です)
ゲームの全体の流れが分かるほか、記事では紹介できなかった、戦闘の様子、アイテムカードの使い方や、エネミープレイヤーのついたての奥も確認できます。参考にどうぞ。
購入できるお店は?
「アローン 日本語版」は、Amazon・楽天・駿河屋で購入できます。
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