基本情報
プレイ人数 | 1~4人 |
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プレイ時間 | 人数×30分 |
言語依存 | カードにテキストあり。日本語版が望ましい。 |
対象年齢 | 12歳以上 |
デザイナー | Mín & Elwen |
アートワーク | Ondřej Hrdina Milan Vavroň Jiří Kůs František Sedláček Radim “Finder” Pech |
版元 / 販売元 | Czech Games Edition ホビージャパン |
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ゲームの概要
「アルナックの失われた遺跡」は、無人島を探検して、未知の遺跡の謎を探るボードゲームです。
プレイヤーたちは「アルナック」と呼ばれる文明を探しにやってきた研究者であり、冒険家です。何もない海を探し続けて3日目に、地平線に1つの島が見えました。岩だらけの台地、生い茂るジャングル…。そう、ここが「アルナック」です!
プレイヤーたちは、5ラウンドを通じてアルナックの島を探検します。1ラウンドごとに月が満ちていき、5ラウンド目の満月の夜にゲームの勝者が決まります。
ゲームシステムには、ワーカープレイスメント、デッキ構築、リソース管理、調査トラック上のレースといったさまざまな要素が組み込まれています。
しかし、ルールブックが分かりやすく整理されており、複雑な処理もないため、中~重量級のゲームとしては遊びやすい部類といえます。
版元のCzech Games Edition社が日本語ルールを公開しているので、リンクを貼っておきますね。(サマリーもあります)
以下では、ゲームの内容を簡単に説明していきますね。
ラウンドの流れ
「アルナックの失われし遺跡」では、順番に手番を実行していきます。
それぞれの手番では1アクション+フリーアクションが実行できます。「これ以上、アクションを実行できない(あるいは、したくない)」となったら「パス」を宣言してラウンドから抜けます。
全員が「パス」するとクリーンナップして、1ラウンド終了です。
手番で実行できるアクションは7通り
自分の手番には、以下の7つのアクションから1つを選んで実行します。
- 場所を発掘する
- 新たな場所を発見する
- 守護者を撃退する
- カードを購入する
- カードをプレイする
- 研究する
- パス
「発掘」や「発見」では、石板や偶像、宝石といったトークンを獲得します。もっとも勝利点に繋がる行動です。
ただ「発見」はアルナックを荒らすことになるので、島の「守護者」が目覚めてしまいます。
このゲームにおける「守護者」は巨大な鳥です!守護者はすぐに影響を与えてきませんが、探検家が移動しようとすると「恐怖カード」を押し付けてきます。それを避けるためのアクションが「撃退」です。
ただ、必ずしも「守護者=妨害者」というわけではありません。アクションで守護者を撃退できたプレイヤーは、アルナックに受け入れられ、特別な恩恵を手に入れます。(ゲーム中に1度だけ使える強力な効果です)
また、カードを購入する/プレイするといったデッキ構築のアクションや、自分の研究トラックを進めるアクションもあります。
ラウンドごとに5枚のカードを引く
「アルナックの失われし遺跡」では、ラウンドの開始時に自分のデッキから5枚のカードを引きます。自分の手番には、この手札をもとにアクションを実行していきます。
ちなみに、各プレイヤーの初期デッキは、資金調達カード2枚、探検カード2枚、恐怖カード2枚の合計6枚です。つまり、1枚が山札に残るため、始めに引いたカードによって手番でできることが変わります。
各カードには「移動力」と「効果」の2つが描かれています。そして、1枚のカードは「コスト(移動力)の支払いに使う」または「カードの効果を発動する」のどちらか一方にのみ使えます。
要するに、コストの支払いに使ったカードは固有の効果を発動できません。「どのカードをどうやって使っていくか?」で戦略が変わっていきますね。
購入したカードはデッキの1番下に入れる
デッキ構築の要素についてもう少し触れます。「アルナックの失われた遺跡」では、購入したカードがデッキの1番下に送られます!ほかのデッキ構築型ゲームとは少し違うルールですね。
つまり、1ラウンド目に購入した最初のカードは、(残っていた1枚の次に置かれるため)2ラウンド目には必ず使えます。
これはそもそも捨て札という概念がないから起きる処理です。
「アルナックの失われた遺跡」では、手番で使用したカードはすべてプレイエリアに公開されていきます。そして、ラウンドの終了時のクリーンナップですべてシャッフルしてデッキの下に戻します。
結果「もともとのデッキの残り→ラウンドで購入したカード→ラウンドで使用したカード」という順番で山札が構築されます。ある程度はコントロールが効きそうな仕組みですね。
研究トラックで「拡大鏡」と「手帳」の2つのコマを進めていく
プレイヤーたちはアルナックの探検にきた学者なので、「研究」アクションでタイルやトークンを獲得できます。面白いのは、アルナックには複数の研究ルートがあり、「拡大鏡」と「手帳」という2つのコマを進められるという点です。
ただ「手帳は拡大鏡よりも先に進めない」という制限があります。これは、拡大鏡で調べた成果を手帳にまとめている、というように読み取れるルールです。
また、研究トラックを特定のマスまで進めると助手を雇えるという要素もあります。探検隊に参加していた人々のなかからプレイヤーを慕うメンバーが現れた、というわけです。
「偶像の発見」「島の守護者の目覚め」「研究の進捗」など、かなりテーマに密着したゲームといえます。5ラウンドでゲームは終了なので、ほかの人よりも勝利点を稼げるように頑張りましょう!
メインボードの裏面は上級ステージ
「アルナックの失われた遺跡」のメインボードは両面仕様になっており、一方にはスタンダードルールの「鳥の寺院」、もう一方には上級ルールの「蛇の寺院」が描かれています。
「蛇の寺院」は、アルナックの探索に失敗した状態でゲームが始まる上級ステージです!
「助手の救出」といった追加要素が加わり、ルールも高難度にチューニングされています。「鳥の寺院」で満足できなくなったら、挑戦してみると良いでしょう。
また「アルナックの失われた遺跡」には、ソロプレイ用のルールも入っています。スコアアタックではなく、NPCのライバルと対戦するルールなので、なかなか楽しそうです。
(さらに、版元の公式サイトには、ソロプレイ用のキャンペーンシナリオまで用意されています。あいにく英語しかありませんが、売れ行きが良ければホビージャパンが翻訳してくれるかもしれません)
Twitterのプレイ投稿
Twitterのプレイ投稿をご紹介します。日本語版が発売される前から、国内でも少し遊ばれているようです。「インディージョーンズ」な感じがたまりませんね!コンポーネントも凝っています。
Lost Ruins of Arnak。スカウトアクション9位。デッキ構築+ワーカープレイスメントで未知の島を大冒険!資源を集めて文明研究だ!探索のワクワク感と後半のぐいっと登っていける気持ちよさがキャッチーだ〜〜広くウケそう過ぎるよな。めっちゃ手堅いけど正直まんまと好き。11点タイル取れて嬉しい。 pic.twitter.com/StEWEcktPh
— ぬん (@be_catchy) January 16, 2021
こないだやったLOST RUIN OF ARNAK
— ゆい🌔寺ボド (@you_i7676) January 22, 2021
インディージョーンズするゲーム
カードで出てくる困難に対処したり、新しくカードを買ったりするデッキ構築&ワカプレ。
要素いっぱいありそうなのにインストめちゃ簡単。中身も面白いって、うーん優秀だね。裏面もやってみたい🤗 pic.twitter.com/ZxbNeWDoi2
公式のプロモーション動画
版元のCzech Games Editionが公開しているプロモーション動画をご紹介します!実際のコンポーネントを使ったモーション・アニメーションで、ゲームの雰囲気が伝わってきます!
購入できるお店は?
「アルナックの失われし遺跡」は、Amazon・楽天市場・駿河屋で購入できます。
ただ、かなり品薄状態が続いていますね!
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