基本情報
人数 | 2~4人 |
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時間 | 30~60分 |
言語依存 | カードにテキストあり(日本語版は未発売) |
対象年齢 | 14歳以上 |
デザイナー | Rafał Cywicki Jacek Gołębiowski |
アートワーク | Marta Fleter Tomasz Mroziński |
版元 / 販売元 | GIndie LudiCreations |
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ルールの概要
「エンチャンターズ」は、付与術師(エンチャンター)となって自分の魔法具を構築していくカードゲームです。
最初は攻守ともに「0」の状態でゲームがスタートします。ただ、手番で旅をする(カードを獲得する)ことで、武器を手に入れ、魔法をエンチャントしていけます!
「エンチャンターズ」は、アイテムを強化して売るゲームではありません! 魔法を付与した武具≪エンチャントウェポン≫は自分自身が使います。
強化した魔法具で魔物やドラゴンを倒していきながら、ゲーム終了までに最も多くの勝利点を集めたプレイヤーの勝利です!
「エンチャンターズ」はキックスターター発のゲームで、日本国内ではほとんど見かけません。
ただ、基本セット(2017年)から始まり、海外では「オーバーロード」「オデッセイ」「イーストクエスト」といった拡張セットが続いています。地味に人気のあるシリーズです。
手番アクションは「旅をする」or「休憩」
「エンチャンターズ」のルールはとてもシンプルです。手番ごとに「1.旅をする」か「2.休憩」を実行していきます。
旅をしてカードを獲得する
「旅をする」を選んだ場合は、共通ボード上の旅トラックに並んでいるカードを1枚選び、獲得します。
獲得する際には、手持ちのクリスタルをコストとして支払います。(ゲーム開始時の初期クリスタルは5つ)
必要なクリスタルの数は、カードがボードの左端からいくつ離れているかによって変わります。1枚目のカードはクリスタル不要で獲得できますが、2枚目以降は1つずつコストが増えます。
誰かがカードを獲得すると、空いたスペースは左詰めで整理されます。つまり、1巡前には高コストだったカードも、次の手番には手に入りやすくなっているかもしれません。どこで獲得するかはプレイヤー間の駆け引き次第ですね!
「エンチャンターズ」では、プレイヤーの前に、カードの種類ごとのスタック(列)が構築されていきます。
旅で武器を獲た場合は武器スタックの1番上に置き、魔法なら魔法スタックに重ねます。
2つのスタックがあるため、魔法と武器を組み合わせた能力が作られます。例えば、上記の例であれば「Ring of Pain=痛みの指輪」を装備していることになります。
カードの種類ごとにスタックは固定なため、新しいカードを手に入れると能力は上書きされます!
ただ、過去のカードがすべて無効になるわけではなく、実際にはカード下部のアイコンが見えるように重ねます。このため、攻撃力や防御力の上昇は引き継がれます。
こうすることで「少しずつ装備が強化される」+「強化すると特殊能力が変わる」という仕組みになっています。
(例えば、ゲーム序盤で強い特殊能力のカードを手に入れたとしても、ずっと同じカードに頼っているだけでは、攻撃力や防御力が上昇しません!)
旅トラックに魔物やドラゴンといった「モンスター」のカードが現れている場合は「旅をする」アクションで戦闘できます。無事に倒せば、獲得でき、ゲーム終了時の勝利点になります。
ちなみに、戦闘はモンスター側からの先制攻撃で、防御力が足りなければダメージを受けます。戦闘による負傷は、1ダメージにつき「マイナス1勝利点」として扱われます。
休憩では「クリスタル獲得」か「回復」を選べる
手番に選べるアクションの2つ目は「休憩」です。休憩では「クリスタルの獲得」か「負傷の回復」のどちらかの効果を受けられます。
厳密には「休憩」の効果は、ゲーム開始時にランダムで設定する「村」カードによって決められます。(いくつクリスタルが手に入るか、どのくらい回復できるか村カードに示されています)
実は「エンチャンターズ」にはいくつもの村カードが用意されており、遊ぶたびに、少しずつゲームのルール設定が変わります。
クリスタルを得やすい、体力を回復しやすい、ゲーム終了時に勝利点ボーナスを得られるなど、村のバリエーションはかなり豊富です。
ちなみに「休憩」を選んだ場合、旅トラックの1番左側のカードは捨て札になります。
そうして、山札がなくなり、旅トラックも空になるとゲーム終了です。(カード枚数的に、手番数は全員同じになります)
使用するデッキはゲームごとに変わる
「エンチャンターズ」では、プレイ人数と同じ数の「王国デッキ」を使い、ゲームで使用する共通の山札を作ります。(例えば、3人プレイなら3つの王国デッキを使います)
このため、ゲームの度に使用するカードがガラリと変わります!
基本セットには、王国デッキが6種類入っています。「ゴブリン」「竜人」「強盗団」などで、それぞれに特色があり、多様な展開を楽しめます。
拡張セットを加えると王国デッキは倍増するので、リプレイ性はさらに高くなります!
公式のプロモーション動画(英語)
版元のGindi社によるプロモーション動画を載せておきます。キックスターターで出資者を募っていた時に使っていたものです。
英語ですが、シンプルなルールなので、イメージはつかめると思います。
感想
良いゲームです!
3年ほど前にボドゲカフェ「さいふる」で遊んで以来、ずっと探していたゲームでした。ようやく入手。
パッと見だとソロプレイ感が強そうな印象を受けますが、遊んでみるとプレイヤー間の絡みはむしろ強めです。
「ほかのプレイヤーにダメージを与える」「クリスタルを奪う」といった分かりやすいものだけでなく、「相手のカードの並びを変える」「自分のカードをだれかに渡す」といった変化球もバンバンあります。
それでいて手札がないため、盤面の見通しが良く、パーティゲーム的になりません。個人的には、ファンタジーテーマというところも好きです。
私が手に入れたのは、基本セット+拡張「オーバーロード」なので、そのうち追加要素も遊んで、ご紹介したいと思います!
購入できるお店は?
「エンチャンターズ」は、日本国内ではほとんど見かけません。下記のボタンでは、Amazon・駿河屋で「enchanters」を検索できます。
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