評価
★ ★ ★ ★ ★
基本情報
人数 | 2~4人 |
---|---|
時間 | 90分 |
言語依存 | 平易な英語あり。アイコンで判別可能。 |
対象年齢 | 12歳以上 |
デザイナー | Alex Rockwell |
アートワーク | Hans Janssen Ariel Seoane |
版元 / 販売元 | Tasty Minstrel Games Quined Games |
BGGのページはこちら |
テーマ
Q.すっからかんだ! 私はなにをすれば良い?
A.借金して、収入をもたらす建物を買うのです。
「ホームステッダーズ」ルールブックFAQより
「ホームステッダーズ」は、西部開拓時代の入植者となって、街を発展させていくボードゲームです。「ホームステッダー」と表記されることもあります。
ゲームは、全10ラウンドにわたっておこなわれます。ラウンドが進むにつれて、舞台は入植地(Settlement)から町(Town)になり、最終的には都市(City)の時代まで移ります。
ゲーム終了時までに、もっとも街の発展に貢献できた(つまり勝利点を獲得した)プレイヤーの勝ちです。
ルールの概要
「ホームステッダーズ」は、自分の所有する建物を増やすことで、毎ラウンドの収入を改善していく拡大再生産のゲームです。
ただし、建物を建設できるかどうかは”競り”で争います。”競り”に負けたプレイヤーは、ちょっとした救済要素だけを受け取り、そのラウンドの建設をパスします。
ラウンドごとの”競り”に勝てるのは「プレイヤー人数から1を引いた人数」です。つまり、4人プレイなら3人まで、3人プレイなら2人まで、です。
また、ワーカー(労働者)の要素があるのも「ホームステッダーズ」の特徴です。
多くの建物は、ワーカーを置かないと効果を発揮しません。…が、ワーカーを雇うには資源が必要ですし、毎ラウンドの給与支払も発生します。
どんな建物を建て、どれだけワーカーを雇うかを考えながら、”競り”に資金をつぎ込んでいく「カツカツなプレイ感」の作品です。
権利書を競りで落札する
ラウンドごとに、規定枚数の権利書(競りタイル)が公開されます。
各プレイヤーは、そのうち1枚に入札するか、パスするかを選びます。前述したように、落札できるのは「プレイヤー人数から1を引いた人数」なので、だれかがパスを選ぶまで競りは続きます。
入札額は、3ドル、4ドル、5ドル、6ドル、7ドル、9ドル、12ドル、16ドル、21ドル、と、あらかじめ段階が決められています。
値付け額が小さいうちは細かく刻んだ入札が可能ですが、過熱してくると、否が応でも、高額を競りにつぎ込まなくてはいけません。
資源を売買して資金を調達する
「ホームステッダーズ」には、木材・食料・鋼鉄・金塊・銅・家畜の6種類の資源があります。
基本的に、資源は建物の効果によって生み出されます。
…が、「交易チップ」を消費すれば、資源を売買している”市場”にアクセスできます。
”市場”での交換レートはタイルに示されており、木材や食料などは安く、家畜や金塊などは高いです。
”市場”システムのおかげで、ドルさえあれば足りない資源を買えますし、資源を売ることで”競り”に必要なドルを確保できます。(資源は、建築や雇用のコストとして必要です)
「交易チップ」がある限り、市場は何度でも利用できます。
このため「あの建物を建てるために、この資源を売って、売上金であの資源を買って…」というように、自転車操業を楽しめます(笑)
好きなときに何度でも借金できる
「ホームステッダーズ」には”競り”のあるゲームには珍しく”借金”のシステムがあります。プレイヤーは好きなときに、何回でも、銀行から2ドルを貸してもらえます。
ただし”借金”を1回するたびに「借金チップ」を受け取ります。
「借金チップ」は、ゲーム終了時にマイナス点になります。しかも「借金チップ」のマイナス点は、所持している枚数が多ければ多いほど、大きくなります。
1枚目の「借金チップ」はマイナス1点、2枚目はマイナス2点、3枚目はマイナス3点…というように、だんだんと減点は増えていくのです。(もし「借金チップ」が3枚の状態でゲームを終えた場合は、全部で「1+2+3=6点」のマイナスになります!)
ただ「借金チップ」は5ドルで返済できます。借りたときは2ドルだったので、3ドルの損失ですが、マイナス点になるよりはマシです!
”借金”を計画的に活用して、自分の生産システムが強くなるよう、上手に投資していきましょう!
ちなみに、各プレイヤーのドル、勝利点、「借金チップ」はついたての後ろ側に隠されています。足元を見られないように”競り”ではポーカーフェイスを保ちましょう(笑)
Twitterのプレイ投稿
Twitterのプレイ投稿をご紹介します。「ホームステッダーズ」は国内外のボードゲーマーから根強い人気を持つ作品で、高評価ばかりです。
最近やってないけど、ホームステッダーズはいいぞ。
— かーん (@tamakiV9) June 6, 2019
押し出し競りだけど、降りた人間はおまけ程度の物しか貰えないので、アメンラーなんかより段違いで辛い。
その後幾つも資源交換を繰り返して点を稼ぐ、リソース変換が好きな人の為のゲーム。
なんで日本語版が存在しないんや?ん?やれ。 pic.twitter.com/UOFkQ9kKYg
ホームステッダーズ
— 齧る(かじる) (@kajiru_bg) October 6, 2019
建物タイルの購入権利をところてん競りして、買った建物にワーカー配置して拡大再生産
意外と負債返せたので序盤もっとビビらずに借金しても良かったなー
おもしろです #齧ボ pic.twitter.com/XIbso2NVGF
ホームステッダーズ拡張入 ◎
— カヤ (@kaya5678) September 26, 2019
実は大好き!!めちゃくちゃ名作!押し出し競りゲームだけど、競り落とせなかった人でもなんとかなる絶妙のバランス具合がたまらない!
<拡張で加わったもの>
①ラウンド毎にイベントカード
②新建物
真逆の作戦の人同士が同点だったので、しびれた~!またやりたい! pic.twitter.com/ZXpwTbnHUU
感想
重ゲーというよりは、どちらかというと中量級です。プレイ時間は2時間ぐらいですが、ルールはスッキリしています。
私は”競り”ゲームが苦手なのですが、この「ホームステッダーズ」は「このお金は、〇〇のために必要」という意味付けがしやすいので、好きです。無分別に入札しなくて済みます(笑)
また、ラウンドが「入植地」「町」「都市」のどの段階にあるのかで建設可能な建物が変わるのですが、「どの時代にどんな建物があるのか?」は初めからオープンになっているため、長期的な見通しで挑めるのも嬉しいです。
ちなみに、私が遊ぶときは 「部屋とボードゲームと私と酒と泪と男と女」というサイトで公開されているサプライボードを使っています。プレイアビリティが上がるのでおすすめです。
建物の組み合わせをいろいろ試せること、なにより、遊ぶ相手によって”競り”の相場観が変わることから、「ホームステッダーズ」のリプレイ性は高めだと思います。
購入できるお店は?
「ホームステッダーズ」は、Amazon、または、駿河屋で購入できます。
ただし、Amazonは「10周年記念エディション」という豪華版で、駿河屋は1つ前の「第3版」です。(※この記事では「第3版」の内容物で紹介しています)
コメントする