評価
★ ★ ★ ★ ☆
基本情報
人数 | 2~4人 |
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時間 | 25~50分 |
言語依存 | あり。日本語版のみ販売中。 |
対象年齢 | 8歳以上 |
デザイナー | BioGamesLab |
アートワーク | 古久保宙希 |
版元 / 販売元 | BioGamesLab |
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テーマ
イミュニタスは「ヒトの免疫系」をテーマにした、デッキ構築型のボードゲームです。
プレイヤーは、ヒトの免疫システムになって、体内に侵入した複数の菌・ウイルスを取り除くことを目指します!
免疫システムが上手く構築できないと、ヒトは病気にやられてしまいます。抗原を取り込んだり、細胞分裂したりして、病原体と戦える環境を作っていくことが重要です!
ほかのプレイヤーよりも効率よく病原体を取り除くと、ゲームに勝利できます。
ルールの概要
イミュニタスは、ドミニオンやサンダーストーンなどと同じ"デッキ構築型"のボードゲームです。
▶サンダーストーンの紹介ページはこちらゲーム開始時には、各自が共通のデッキを持っていますが、サプライからカードを獲得していくことで、それぞれ独自の免疫システム(デッキ)を作り上げていきます。
取り除いていくのは、1人の「ヒト」の体内に入った、3種類の菌・ウイルスです。
病原体を1つ取り除くたびに点数が入ります。しかし、ゲーム終了時までにせん滅できなかった菌・ウイルスの得点は半分になってしまいます。
デッキ構築型のゲームはソロプレイ感が強くなりがちですが、イミュニタスは共通のボードを導入して、ほかのプレイヤーとの絡みを作り出しています。
4枚の手札を上手くコントロールするのが鍵
イミュニタスでは、ターン開始時の手札は4枚です。一般的な"デッキ構築型"のゲームは5枚なので、かなり選択肢がせまくなる印象を受けます。
しかも、1ターンのあいだに使用できるのは「タグの色が同じカードだけ」というルールがあります。
「色」は、カードによって異なり、1~2種類あります。上記の画像だと、ピンクの「樹状細胞」2枚をプレイすると、残りは使えなくなってしまいます。
自分のターンに使用できるカードを増やすためには、上記の写真のように、タグの色を絞ったデッキ構築が必要になります。(ちなみに、黒色のカードはワイルドカードとして使用できます)
「それだと全員のルートが被るんじゃないのか?」という疑問が湧いてきますが、サプライの枚数が限られているうえ、カードによって除去できる病原体が違うので、なかなか一筋縄ではいきません。
なぜなら、特定の病原体に特化したカードは、せん滅が完了すると何の役にも立たなくなるからです!(取り除く対象がなくなるので得点が伸びない)
相手の動向も見つつ、どの菌・ウイルスを攻撃して点数を伸ばしていくのか? とてもバランスの取れた作りになっています。
病原体カード・加護カードの組み合わせで繰り返し遊べる
イミュニタスには「病原体カード」と「加護カード」という要素が含まれています。
「病原体カード」は、菌・ウイルスに特性を加える要素で、「加護カード」はプレイヤーごとに固有能力を付与するものです。
初回のプレイ時には使わずに遊び、全体の流れを理解するのに徹したほうが良いですが、2回目以降はこれらを追加することをオススメします!
ゲームの展開がダイナミックに変わり、単純なルートでデッキを作ったのでは、まったく太刀打ちできなくなります。
初回30点ほど取った私は、2回目だと8点でした!(笑)
病原体の組み合わせは120通りにもなるので、リプレイ性はかなり高いです。
Twitterのプレイ投稿
Twitterのプレイ投稿をご紹介します。ゲームマーケット2019秋に販売されたばかりの新作なのでツイート数は少ないですが、評価は高めです。コンセプトへのこだわりに言及している人が多いですね。
immunitas(イミュニタス)
— むぎ (@mugi412) 2019年11月28日
ゲムマで買ってきてもらったやーつ!"はたらく細胞"好きにこれは刺さるw
免疫細胞を獲得したり増殖させたり強化したりしながら病原体と闘うデッキ構築ゲー。体内で起きる免疫反応をカード効果に落とし込んであってすごい。コンポーネントもシンプルながらセンスいい! pic.twitter.com/zXluLH4RpE
イミュニタス。現役東大医学部生(!!!)が作ったというデッキ構築。ゲームとしての完成度はもう少しだけど、こだわりが凄い!体内の免疫反応をゲームで再現してる(多分)。再現度を優先してか、同名の別カードが複数あり遊び難い。でも大事な所にこだわる姿勢は好き!頑張ってほしい! pic.twitter.com/Lt7doCXzp0
— tes (@tes1039) 2019年11月26日
実家にて、薬剤師の妹とイミュニタスをプレイ!ルールを覚えるために手札全オープン+協力しながら進めましたが殲滅ならず。菌強い!#イミュニタス #immunitas pic.twitter.com/1bPAjzklut
— ボドトモ (@bodotomos) 2019年12月31日
感想
良くできています!「いろんなところに持ち歩いて遊んでみたいな」と思っているゲームです。
製作は、なんと現役の東大医学部生!
テーマへのこだわりが強すぎて、ややプレイアビリティが低いのが難点ですが、1回遊んで「病原体カード」を入れるころには慣れてしまいます。フレーバーを味わえるので、これはこれでありだと思います。
今後、サプライの拡張とか出るなら買います。「BioGamesLab」は、私的には要注目サークルになりました!
駿河屋で購入する
ゲーム・古本・DVD・CD・トレカ・ボードゲームなどのサブカルやホビーを専門に扱っている通販サイトの駿河屋なら、定価よりも安くアナログゲームを買えること多いです。
「イミュニタス」 の商品ページはこちら
駿河屋通販では、いまでは絶版になっていて購入できない中古品や、海外から直輸入された新作も扱っています。ボードゲームに興味がある人は、一度覗いてみると良いでしょう。
拡張セット付きの新版が販売予定(2020/2/14追記)
「BioGamesLab」は、ゲームマーケット2020春に「immunitas ~academia~」を頒布すると発表しました。
#ゲームマーケット2020春 で immunitas が immunitas ~academia~ として帰ってきます!
— BioGamesLab 生物学ボードゲーム ゲームマーケット2020春 (@BioGamesLab) February 8, 2020
①ゲーム中の免疫細胞が実際の免疫でどうなっているかを、カードの効果と絡めながら説明したガイドブック
②ルール調整に伴うゲーム性の向上
③プレイしやすくなるデザイン改良
拡張もあります! pic.twitter.com/8QpFfQ4hpR
デザインを改良した新版で、拡張セットも追加されるようです。超楽しみです。
ちなみに、前作を持っている人向けの、いわゆるアップデートキットが出るかは、まだ調整中とのことです。
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