基本情報
人数 | 1~5人 |
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時間 | 60~120分 |
言語依存 | 多い。日本語版が望ましい。 |
対象年齢 | 14歳以上 |
デザイナー | Adam Kwapiński |
アートワーク | Piotr Foksowicz Ewa Labak ほか |
版元 / 販売元 | Awaken Realms Rebel アークライト ほか |
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ゲームの概要
「ネメシス」は、エイリアンの侵入した宇宙船を舞台にした、半協力型のボードゲームです。
SFパニックホラーの傑作映画「エイリアン」シリーズの世界観をそっくりそのままボードゲームに再現した作品ともいえます。(映画を知らなくても遊べます)
ゲームデザイナーのAdam Kwapinski氏が試作版を作ったのが2013年。いくつものパブリッシャーの目に留まり、改良を重ねられてきた大作です。
クラウドファンディングであるkickstarterを経由したため、豪華なフィギュアが目を惹きがちですが、むしろ、ゲームが進むにつれて映画のように展開していく半協力型システムに注目したいボードゲームです。
(※アークライトが完全日本語版を発売すると発表したため、ゲームの大枠をまとめてみました。参考にしていただけると幸いです。)
ゲームの導入【イントロダクション】
「ネメシス」のゲームは、宇宙船の乗組員であるプレイヤーたちがコールドスリープから目覚めるところから始まります。
あちこちに赤い非常灯がついており、トラブルによりコールドスリープが中断されたということが分かります。
室内を見回すと、ある1人の装置が完全に壊れ、眠っていたはずのクルーが死んでいるではないですか! この死体が、すべての始まりです。
死体の胸部には、内側から何かが飛び出したような大きな穴が開いていました。
体内に潜んでいたエイリアンが、成長し、寄生先を食い殺したのです…。
侵入者(エイリアン)が船内を徘徊しています。武器を取り、脅威を排除しなくてはなりません。そして、宇宙船のシステムを正常な状態に戻すのです。
ただ、マズいことに、中断されたコールドスリープの影響で、プレイヤーたちの記憶には薄いもやが掛かっています。宇宙船の大まかな構造は分かりますが、どこにどんな部屋があったのか、思い出せません。
暗闇のなか、船内を探索する必要があります。そして大きな物音を立てたとき、プレイヤーは、凶悪なエイリアンに遭遇することでしょう…。
プレイヤーごとに別々の勝利条件を持っている
「ネメシス」は半協力型のボードゲームです。そのため、それぞれのプレイヤーが、別々の勝利条件を持ってゲームに挑みます。
つまり、プレイヤーたちは同じ目的では行動しないということです。そして、その目的は互いに隠されています。(言い換えれば、別々の組織が混在しているのが、この宇宙船です)
ゲーム開始時、それぞれのプレイヤーたちには【企業としての目的】と【個人としての目的】のカードが1枚ずつ配られます。
例えば、目的カードのなかには「唯一の生存者になること」「通信室から信号を送ること」「地球ではなく火星に帰還すること」などがあります。
ただし、大前提の条件として、プレイヤーが生存していなくては目的カードのチェックはおこなわれません。このため、死亡しないようにする、という一点においてのみ協力体制が敷かれます。
しかし、なかには仲間の死亡を望んでいるプレイヤーもいるため、裏切りの危険があります。この疑心暗鬼を招く目的設定が、まさしくSFパニック映画という感じで、とても良いです!
ちなみに、目的カードを2枚持っているのはゲームの序盤だけです。だれかがエイリアンに初めて遭遇したタイミングで、すべてのプレイヤーは、1枚だけを選び、手元に残します。以降は、選んだ目的に向かって行動していくことでしょう。
生存の判定はかなり厳しい
「ネメシス」で生存する方法は「①宇宙船がハイパージャンプにする前に再びコールドスリープに入る」「②脱出ポッドで宇宙船から逃れる」の2通りです。(当然、目的達成の過程で、エイリアンから殺されないことが大前提です)
船内に残ったまま生存するか、船外に脱出するか…? ただし、どちらもそれほど簡単ではありません。
①のコールドスリープを選んだ場合は「船のエンジンが正常に作動していること(3つのうち2つ以上)」「進行座標が地球になっていること」という条件があります。正常な状態でハイパージャンプできなければ、いずれにせよプレイヤーは死んでしまうからです。
また、②の脱出ボッドを選んだ場合には「ロックを解除しなくてはならない」「定員がある」といった問題があります。例えば、安全のためにプレイヤー同士でかたまって行動していた場合、誰かが裏切るかもしれません。
さらに、どちらのルートで生き延びたとしても、ゲーム中の負傷が原因でエイリアンに感染している危険、があります。感染チェックで失敗すると、やはりプレイヤーは死亡します。
これらの長い生存チェックを乗り越えたあとに、ようやくプレイヤーの目的カードが適用されます。非常に険しいルートです。
5枚の手札を使ってキャラクターを動かしていく
「ネメシス」は、基本的に手札をコストとして支払っていくシステムを取っています。
ラウンドの開始時、5枚になるまで手札を補充し、移動や攻撃、アイテムを渡す、などの行動を取るたびにカードを捨て札にします。
移動した結果、音を立ててしまい、エイリアンに遭遇する場合もあります。(このあたりのルールは少し複雑なので割愛します)
また不要なアイテムを組み合わせて新しいカードにする「クラフト」というアクションがあったり、キャラクターが独自で持っているカードアクションがあったりするのも「ネメシス」の特徴です。
目的達成のために、うまく行動していきましょう。
ちなみに、手番では2アクションを実行します。アクションを2回できない場合、あるいは、したくない場合には「パス」を宣言し、ラウンド中の行動から抜けます。
全員がパスを選んだらイベントフェイズに移行し、タイムトラックを進め、イベントカードを1枚めくって解決するなどの処理をします。
(タイムトラックは、ハイパージャンプまでのタイムリミットを示すだけでなく、自爆装置が起動している場合はカウントダウンの役割も果たします)
もっとも早く死亡したプレイヤーがエイリアン側でプレイする選択モードも有る
「ネメシス」には、もっとも早く死亡してゲームから脱落したプレイヤーが、エイリアン側になってプレイに加わる、という選択ルールがあります。
ゲームの性質上、死亡=ゲームからの脱落、となってしまうため、一種の救済措置です。ほかのプレイヤーを窮地に追い詰める、また違ったプレイ感を楽しめそうです。
ソロプレイや完全協力プレイのルールも有る
多様なプレイ環境に対応するため「ネメシス」には、ソロプレイや完全協力型のルールも用意されています。
ルールの確認がてらお試しで遊んでみたい場合は、まずは完全協力型で遊ぶのも良いかもしれません。
Twitterのプレイ投稿
Twitterのプレイ投稿をご紹介します。国内でも、kickstarterで獲得した人が結構いたようです。
かなりドラマチックな展開が起きるゲームらしく、ワクワクします!ルール量は多めですが、ぜひとも遊びたいですね。
今日のボードゲーム:ネメシス
— 半蔵 (@Hanzow_T) November 10, 2019
楽勝ムードの序盤から、一気に追い込まれた後半。それでもクイーンをドアで拘束し、さて脱出…と思いきやドラマチックに追い込まれた終盤。
ハリウッド映画みたいな展開でした。ワンダホー pic.twitter.com/RmDgKVY0fL
キックスターターで入手されたというネメシス #nemesisboardgame を遊ぶ
— すこ (@onedropworld) February 16, 2019
お腹にエイリアン宿したり、エアロック開放で火災を消したり雰囲気抜群!エイリアン観たくなった
各自の隠された目的を果たすために協力と対立がないまぜとなる部分はなにげに #ひとしずくのせかい と同じ~
これはまたやりたし pic.twitter.com/GpVuPMS17g
今日はけーどさん家にお邪魔してボードゲーム♪
— TKD(けんさん) (@0420tkd) October 27, 2019
けーどさんオススメの「サイズ」
個人的に気になってた「ネメシス」
最後ダイスゲームをしました
ネメシスは現れるエイリアンを撃退したり逃げたりしながら、船の進路やエンジンを修理して地球に生還するゲーム…1人犠牲が出ましたが脱出出来ました✨ pic.twitter.com/NEF21xCYlm
予約できるお店は?
「ネメシス 日本語版」(2020年11月26日発売予定)は、Amazonで予約できます!
下記のボタンでは、Amazon・駿河屋で「ネメシス」を検索できます!フィギュアの関係で再生産には時間がかかりそうなので、出遅れないようにしたいですね。
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