評価
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基本情報
人数 | 2~4人 |
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時間 | 10~20分 |
言語依存 | サマリーを日本語化していると遊びやすい または 日本語版が望ましい |
対象年齢 | 9歳以上 |
デザイナー | Carl Chudyk Chris Cieslik |
アートワーク | Alanna Cervenak |
版元 / 販売元 | Asmadi Games 999 Games ほか |
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ゲームの概要
レッド / レッド7は、カール・チャデクのデザインしたカードゲームです。
自分の手番にカードを出せなかったら脱落し、最後までプレイを続けられていれば勝ちという「ラストマン・スタンディング」のルールを採用しています。
レッド / レッド7で使うのは、7色の1~7のカードです。それぞれ1枚ずつなので、計49枚あります。
数値と色はカードの強弱を表しています。数値が高いほど強く、同数の場合は、より暖色に近いカードのほうが強いです。
例えば、同じ「7」であっても赤7のほうが青7よりも強いわけです。まず数値で比べ、同数の場合にだけ色で判断します。
プレイヤーには、ゲーム開始時に7枚の手札が配られます。ゲーム中にカードを引くことはないので、配られた手札だけで戦っていきます。
また、テーブルの中央には、レッド / レッド7の基本ルールである「赤のルール」を示したカードが置かれています。
「赤のルール」は「ほかのプレイヤーよりも強いカードを自分の場に出していること」です。
手番でやること
手番がきたら、プレイヤーはルールをクリアできるように手札をプレイします。プレイの方法は、以下の3通りあります。
- 手札から1枚、自分の場にカードを追加する
- ルールカードの上に手札をプレイして、現在のルールを変更する
- 現在のルールを変更し、さらに自分の場にカードを追加する
1.はとても分かりやすいですが、2.と3.がこのゲームの肝です。
なんと、共通の場に出ている「赤のルール」は、手札のカードを使って変更できるのです!「強いカードなんてないよ~」というときは、自分に都合の良いルールに変更しましょう!
変更後のルールは、どのカラーのカードを使ったかによって変わります。
赤 | 最も強いカードを出していること |
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橙 | 同数のカードを最も多く出していること |
黄 | 同色のカードを最も多く出していること |
緑 | 偶数のカードを最も多く出していること |
青 | 異色のカードを最も多く出していること |
紺 | 連続した並びのカードを最も多く出していること |
紫 | 3以下のカードを最も多く出していること |
複数のプレイヤーがルール上で引き分けになった場合は、対象になったカードのうちで強いものをプレイしている人がクリアしている扱いになります。
例えば「緑」の「偶数のカードを最も多く出していること」がルールのときに、
A:赤6、黄4、紫4 |
B:青6、赤4、緑4 |
と最多プレイヤーが2人いた場合は、赤6があるAだけがルールをクリアしていることになります。
もしもBの手番ならば、Bは追加で偶数カードをプレイするか、ルールを変える必要があります。
手札を使って無事にルールをクリアすれば、隣の人に手番が移ります。
ゲームが進んでいくにつれて手札が減り、選択肢はどんどん狭まっていきます。「どうやってもルールをクリアできない!」という状態になると脱落です。
なるべく脱落しないように、上手く手札を使っていくことが求められます。
上級ルールと最上級ルールあり
レッド / レッド7には、奇数カードの隅に描かれているアイコンを用いた「上級ルール」があります。
奇数のカードを場札として出したときに、追加でもう1枚プレイしたり、山札からカードを引いたりします。
「上級ルール」は、かなりゲーム性に幅ができるのでおすすめです。基本ルールに慣れてしまった人には、ぜひ遊んでもらいたいです。
また、さらに「最上級ルール」というのもあります。こちらは場札の出し方にきつい制限をかけるもので、マゾゲーマー向きです。
Twitterのプレイ投稿
Twitterのプレイ投稿をご紹介します。手札の配り運でゲームが左右されるため「運ゲー」と批判されることもありますが、気に入っている人も結構いるようです。
【本日のゲーム02】『Red7』(Carl Chudyk, Chris Cieslik / Asmadi Games)短時間で濃密な頭脳戦が楽しめ、ルール自体もシンプルという良いゲーム。ただし、いささか濃すぎて遊ぶ人は選びそうです…… pic.twitter.com/5HFZKQ2Psy
— SNEボードゲーム班(Kai) (@SNE_BG_Kai) 2015年1月30日
噂の、レッドセブン(Red7)!!
— mor!_boardgame (@mori_boardgame) 2017年6月10日
すごい面白くて悩ましいゲームでした!といろさんは「運ゲー!!」と怒っていたけど!笑
これ好きです。 pic.twitter.com/bb3dYpmwX3
仁義なき色カードゲーム Red7 pic.twitter.com/oe7gCX1SRn
— 安藤トロワ (@niseusagy) 2017年2月26日
感想
レッド / レッド7はすごく変なカードゲームです。限られた手札で上手く手番を切り抜けていくプレイ感が私はとても好きです。
ハマる人にはハマる不思議な中毒性があります。ピリリと辛い山椒のよう。短時間で頭脳戦を楽しみたい人におすすめです。
※いまは「レッド7」という商品名で流通していますが、この記事ではテスト版として出た「レッド」を使っています。
「レッド7 日本語版」を予約できるお店は?
(2021年8月追記)
朗報です!ずっと入手困難だった「レッド7」が、グループSNEさんから発売されることが決まりました!
嬉しいことに、カラー別のルールが、カードデザインのなかにしっかり記載されている親切設計です!(画像参照)
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