評価
★ ★ ★ ★ ☆
基本情報
人数 | 3~5人 |
---|---|
時間 | 45~60分 |
言語依存 | なし |
対象年齢 | 12歳以上 |
デザイナー | Reiner Knizia |
アートワーク | William O'Connor Franz Vohwinkel |
版元 / 販売元 | Face2Face Games Hasbro ほか |
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テーマ
ライン公国( Rheinlander )は、ライン川沿いに強大な公国を建設することをテーマにした、陣取り系のボードゲームです。
蛇行するライン川沿いにある街、城、教会を支配下に置くことで、プレイヤーの公国は強く、大きくなっていきます。
支配権を握り、ときに奪われ、奪還し、だれよりも強大な公国をつくり上げましょう!
ゲームの概要
ライン公国 (Rheinlander) は、1~53の番号が記されたボードを使って遊びます。
基本的に、それぞれの数字には、右岸、左岸、川の3つのマスがあり、手札から対応する数字のカードを出すことで、自分の騎士を配置できます。
土地と同じように1~53の数字が書かれたカードが1枚ずつあり、共通の山札になっています。各プレイヤーには、5枚の手札が配られます。
手番でやることは、手札を1枚使って、自分の騎士(ディスク)を1つ配置するだけです。
ただし、手札の使い方には2通りの方法があります。
- 通常どおりカードをプレイして、対応するマスに騎士(ディスク)を置く。カードは捨て札にいく。
- 単にカードを捨て札にして、数字に関係なく、すでに置かれてある騎士の隣接マスにディスクを置く (増援)。ただし、他プレイヤーのディスクと隣接するようには置けない。
騎士ディスクを置く際には、基本的に、なにも置かれていない陸地のマスを選びます。岸のマスがすでに埋まっている場合に限り、ライン川にディスクを配置できます。(ほとんど起こらないケースです)
アクションの結果、ディスクが2つ以上連続した地域は、公爵の支配下になります。騎士は単体ではなんの意味もないので、いかに公爵を出すかがこのゲームの軸です。
カードを使ったあとは手札を補充します。手札を補充する際に「ピエロ」のカードが引かれると、捨て札を山札に戻してリシャッフルします。
ほかの公爵に支配権を奪われると勝利点が入る
ゲームが進んでいくと、ボード上に複数の公爵が現れるようになります。(写真は、3と4のマスの領地に緑の公爵が置かれようとしているところです)
盤面がだんだんと埋まっていくと、例えば以下の★マークにディスクを配置して、2つの領地が一体になるケースが出てきます。
青 | 青 | ★ | 緑 | 緑 |
複数の領地がくっつくと、小さなほうの公爵は追い出され、支配権を奪われます。例えば、★に青のディスクが置かれると、緑の公爵が盤面から取り除かれるわけです。
青 | 青 | 青 | 緑 | 緑 |
このとき、取り除かれた側のプレイヤーに勝利点が入ります。つまり、追い出されないと点数が伸びないゲームなのです。
獲得する勝利点は、もともと支配下にあった街 (数字の書いてある丸いチップ)によって変動します。
より大きな範囲を支配しているほど点数は増えますが、その分、マジョリティ争いで負けにくくなるため、得点化しにくくなります。
ちなみに、公爵が追い出されても騎士ディスクは残り続けます。増援などでマジョリティを取り戻すと、領地を奪還することも可能です。
フリーアクションで砦を配置できる
手番では、カードを使って騎士を配置することに加えて、フリーアクションとして砦の建設が可能です。
砦はコマの置かれていないマスなら好きに配置できます。以後は完全に中立なコマとなり、領地拡大を阻止する壁の役割を果たします。
ゲーム中に使える砦の数は1人3つまでです。
教会の最多支配者になると大司教になれる
ボード上には、街のほかに、教会と城があります。数字の書かれていない黄色のタイルが教会で、茶色のタイルが城です。
教会を最も多く支配しているプレイヤーは「大司教」になります。
「大司教」は、カードをプレイしたときに、すでに置かれている他人のディスクを自分のものに変更できるという強力な特権を持ちます。
めちゃくちゃ強い能力なので、街だけでなく教会を抑えることも戦略的に重要です。
ちなみに、城は騎士をサポートするタイルです。
城に隣接するマスに初めて騎士を配置したプレイヤーは、城タイルに自分のディスクを追加で置けます。つまり、領地の戦力が+1されます。
だれかの騎士ディスクがなくなったらゲーム終了
だれかが騎士ディスクをすべて置いたらゲームは終了します。
ゲーム終了時には、すべての領地で決算がおこなわれます。このため、最後には領地を取り戻しておくプレイングが求められます。
また、公爵コマと大司教コマにはボーナス点があります。
最も多く勝利点を稼いだプレイヤーこそ、真のライン公国の公爵です。
Twitterのプレイ投稿
Twitterのプレイ投稿をご紹介します。公爵コマが立体なため写真に映えますね。ゲーマーのなかでは「クニツィア作のアクワイア」という評価があるようです。
ライン公国。
— ボドゲレ (@board_game_rang) 2015年9月16日
遊んでいるボードが、非常に絵になります。
カッコいいゲームですね。
ボードもコマもカードも、ドイツゲームっぽくて良いです。 pic.twitter.com/hwJcwr4F17
【ライン公国】クニツィアのアクワイヤっぽいと言われてる(のかな)陣取りゲーム。誰かが自分の駒を配置した瞬間に終わるけど、1手番で1~2個は置いていくことになるのでプレイ時間はそれほどかからないのが嬉しい pic.twitter.com/4GBGR003o4
— 流星キック (@ryuuseikick) 2014年7月14日
Continuing with the old school theme with Rheinlander. A really fast and enjoyable area majority game. Great tug of war for the archbishop. pic.twitter.com/4lw0cOuOob
— The Long View (@Longviewpodcast) 2016年10月3日
感想
得点化の方法が奇妙なので、ルールを聞いただけではイメージが湧きにくいボードゲームです。
私自身、ゲームの中盤まで「なにを指標に動くんだ?」とクエスチョンマークを浮かべながら遊んでいました。
ただ、「ピエロが引かれるまでリシャッフルされない」「隣接マスなら増援で簡単にディスクを置ける」「相手の欲しているカードを手札で握りつぶしておける」「大司教を独占されたら覆される」など、随所に良いルールがあって、それに気づくと途端に面白くなります。
1回遊んだだけでは楽しみつくせなかったので、ぜひまたプレイしたいゲームですね。(個人的には、あまりアクワイアっぽくは感じませんでした)
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