評価
★ ★ ★ ★ ★
基本情報
人数 | 1~5人 |
---|---|
時間 | 45分 |
言語依存 | テキスト多め。日本語版が望ましい。 |
対象年齢 | 12歳以上 |
デザイナー | Mike Elliott |
アートワーク | Jason Engle |
版元 / 販売元 | Alderac Entertainment Group アークライト ほか |
BGGのページはこちら |
テーマ
サンダーストーンは、西洋ファンタジーRPGを題材にしたデッキ構築型のカードゲームです。
プレイヤーは、いずれ伝説に名をのこす冒険者パーティのリーダーです。
ただし、初めは、ダガーとたいまつ、保存食だけを持っている、貧弱な寄せ集め集団。
装備を整え、魔法を習得し、凶悪なモンスターの潜むダンジョンに挑戦しましょう!
ダンジョンの奥底には、神話の時代から続く、伝説の秘宝「サンダーストーン」が眠っています。魔物どもを倒して、サンダーストーンを手に入れるのです!
※この記事では複数のセッションで撮影した写真を使っています。プレイのたびにサプライが変化するゲームなので、写真同士の整合性が取れていないところもあります。ご了承ください。
ゲームの概要
サンダーストーンは「ドミニオン」と同じ"デッキ構築型"のカードゲームです。
ゲーム開始時には、各プレイヤーは同じ構成の12枚の初期デッキを持っています。
ゲームを通じて、カードを獲得したり、あるいは取り除いたりしながら、デッキを強化していきます。
誰かが「サンダーストーン」を獲得する(あるいは、獲得に失敗する)と、ゲームは終了です。それぞれのデッキに入っている勝利点を比べて、勝者を決めます。
ルールの概要
プレイヤーが手番でできることは、以下の3つのアクションのうち1つです。
- 村を訪れて買い物をする
- ダンジョンに挑んでモンスターと戦う
- 休息を取る
プレイヤーの手札は6枚です。どのアクションを実行した場合でも、手番終了時には手札をすべて捨て札に送り、あらたな6枚を山札から引きます。
もしも枚数が足りずにカードが引けない場合は、捨て札をリシャッフルして、あらたな山札を作ります。
以下で、手番でおこなえる3つのアクションについて、解説していきます。
村を訪れて買い物をする
「村」は、サンダーストーンの軸となる基本的なアクションです。村を訪れることで、プレイヤーは新たなカードを1枚購入できます。
ドミニオンと違い、サンダーストーンには「銅貨」「金貨」といった貨幣カードはありません。その代わり、さまざまなカードの左上に「金貨値」が描かれています。
金貨値とは、カードが生み出す金貨の値のことです。村に行った人は、手札の金貨値を合計して、カード獲得の支払いに使えます。
村に並んでいるカードは「スピア」や「ウォーハンマー」などの武器、「ファイアボール」といった呪文と「酒場の主人」などのお助けカード、それに、4人の英雄の卵です。
サンダーストーンの村ではお金を使って英雄を雇うことができます。英雄には戦士・僧侶・魔術師などの特徴があり、ダンジョン攻略の主戦力になります。
どのタイプの英雄を雇い、どのように装備を整えるのかが、村アクションの主な目的です。
獲得したカードは、プレイヤーの捨て札に置かれます。獲得した手番では使えませんが、山札が尽きてカードを引けなくなったときに、新しいデッキになってプレイヤーを助けます。
また、カードのなかには村アクションを実行した場合に効果を発揮するものもあります。
カード効果の実行回数について、制限はありません。ドミニオンと違い、すべてのカードの効果を発動できます。
ダンジョンに挑んでモンスターと戦う
手番で実行できる2つ目のアクションは「ダンジョン」です。ダンジョンには3枚のモンスターカードが並んでいて、そのうちの1つに戦闘を挑めます。
プレイヤーは手札をすべて公開し、カードに書かれている攻撃力・魔法攻撃力を合計します。
与えられるダメージがモンスターの体力以上であれば、モンスターの討伐に成功します。倒したモンスターカードを自分の捨て札に加え、デッキの一部にします。
モンスターには勝利点が描かれています。また、金貨値があったり、手札として使用することでプレイヤーをサポートするカードもあります。
もしも戦闘で敗北した場合は、戦った相手はデッキには加わらず、モンスターカードの山札の1番下に送られます。(大きなペナルティはないように見えますが、何の成果も得られなかったため、プレイヤーは1手番を無駄にしたことになります)
ちなみに、モンスターは、カードの置かれている位置に応じて"暗闇"による補正を受けます。たいまつや炎系の魔法などで明かりを確保しないと、モンスターにとって有利な戦闘になり、討伐が難しくなります。
モンスターのなかには、戦闘になると、プレイヤーのデッキに「病気」カードを加えたり、パーティの武器や英雄を廃棄させたりするものもいます。
モンスターを倒すと「経験点」が手に入る
ダンジョンに挑み、モンスターの討伐に成功すると「経験点」カードを獲得します。経験点カードは捨て札には送られずに、デッキとは分けておきます。
以降、村アクションを実行した際、いくつかの経験点を使うことで、手札の英雄を"レベルアップ"させられるようになります。
"レベルアップ"はサンダーストーンのもっとも優れたシステムです(私感)。序盤に購入した英雄が、ゲームを通じて成長し、だんだんと強力になっていきます。RPGとデッキ構築が見事に融合した仕組みです。
休息を取る
手番で実行できる3つ目のアクションは「休息」です。
休息アクションは簡単にいうと「パス」です。プレイヤーは購入も戦闘もおこないません。
ただし、手札にあるカードを1枚選んで、廃棄する(ゲームから取り除く)ことができます。
不要なカードを取り除けば、今後の戦いを有利に進められます。
Twitterのプレイ投稿
Twitterのプレイ投稿をご紹介します。日本語版が絶版になっているためツイート数は少ないですが、遊んだことのある人の多くは、高評価をつけているようです。
ただ、カードゲームなのでプレイ風景は地味ですね。
小矢部ボードゲームくらぶ
— 黒澤でべそ (@kanjishima) October 21, 2017
*サンダーストーン
ドミニオン ミーツ ファンタジーアドベンチャー。
村でデッキを強くするか、ダンジョンで魔物を狩るか。
冒険者をレベルアップするのが楽しい笑 pic.twitter.com/wagz7aXCMj
149.サンダーストーン
— 桂(ケイ)能力:ラビリンス (@Katie_bdg) October 29, 2018
RPG情緒溢れる胸熱ドミニオン⚡️
英雄雇う!武器買う!村で整える!英雄レベルアップする!!ダンジョン潜る!!魔物倒す!!✨
>>>ロマンしかない<<<
魔物が山札でめくられるので運要素もありますが倒した魔物が勝利点。サンダーストーンを探せ!
コンボもできて圧倒的に楽しい⚡️ pic.twitter.com/2rCF19cIkZ
昨日のサンダーストーン会、数年ぶりで楽しかった〜。拡張混ぜて遊ぶの初めてだった。どっちもサンダーストーン入手したのに勝てず。。。考えることが多くて難しいわ〜。やってみたいこといっぱいあってデッキがもりもりになっちゃったのは反省。またやりたい! pic.twitter.com/EcxK2XGPPg
— スマート太郎 (@tokasma) February 25, 2019
感想
とても楽しいです! 装備を整えて、戦闘して、経験点を上げて、レベルアップする。まさしくRPGです。
村で購入できるカード、英雄、ダンジョンのモンスターはゲームのたびに代わるので、何度も繰り返し遊べます。(1ゲームで使うのは基本セットに入っているカードの3分の1ぐらいです)
最近、いろんな人を誘って遊んでもらっていますが「ドミニオンよりも直感的に楽しい」という意見が多いです。「ダンジョンを攻略する」=「勝利点」という構図が分かりやすくて良いのかな? と思います。
ソロプレイもできるので、いずれ挑戦して記事にしてみたいと思います。
購入できるお店は?
「サンダーストーン 完全日本語版」は、Amazon・駿河屋で購入できます。ただし、2010年に発売された商品で、再販が難しいためプレ値です。(出版アークライト、翻訳グループSNE)
コメントする