評価

★ ★ ★ ★ ☆

基本情報

人数 3~5人
時間 3~5時間
言語依存 なし
対象年齢 12歳以上
デザイナー Mac Gerdts
アートワーク Alexander Jung
版元 / 販売元 PD-Verlag
New Games Order ほか
BGGのページはこちら

テーマ

インペリアル2030のボックスアート
「インペリアル2030」のボックスアート

「インペリアル2030」は、近未来の世界情勢をテーマにした、ウォーゲームちっくなボードゲームです。

プレイヤーが担当するのは「国家」ではなく「投資ファンド」です。西暦2030年、世界情勢は、大きく成長した国際ファンドによって操られています!

アメリカ、ロシア、ヨーロッパの大国に加え、中国、インド、ブラジルが力をつけています。伸びると思う国に投資して、資金を流し込みましょう。

ほかのプレイヤーよりも多く債券を持っていれば、国の政治的な決定権はあなたが手にします。軍備を整えたり、国土を広げたり…、意のままに動かせます。

ただし、国の拡大と、プレイヤーの勝利はイコールではありません!(豊かになった国はほかの投資家に乗っ取られるかもしれません…)

最終的に自分のうま味になるように、世界の流れをコントロールしましょう!

インペリアル2030の基本データ
公称の2~3時間では終わらないです…(笑)

ルールの概要

「インペリアル2030」のゲーム開始時の様子
「インペリアル2030」のゲーム開始時の様子

インペリアル2030では、世界地図が描かれたメインボードを使用します。

各国の本土は色で示されています。手前の赤い地域はアメリカ、緑はブラジルです。ちなみに、ヨーロッパは青色で1つにまとめられています。

薄い黄色というか茶色?の地域は、まだ誰にも支配されていない土地です。カナダとかアフリカとかオーストラリアとか。

国がないわけではないでしょうが、おそらく大国から攻撃されると無条件で降伏する、的な扱いでしょう。基本的に、まずは茶色の地域に国土を広げるのが各国の指針になります。

システムの基本は「ロンデル(輪)」

インペリアル2030のロンデルシステム
「インペリアル2030」のロンデルシステム

各国の行動は「ロンデル(輪)」というシステムを使って決定されます。

「ナヴェガドール」や「アンティーク」などを遊んだことのある人はピンとくると思います。「インペリアル2030」は、両作と同じデザイナー(マック・ゲルツさん)です。

ロンデルの輪の中を、毎回、1~3マスなら無料で進めます。4マス目以降のアクションを実行したい場合は、コストが発生します。

ロンデルに書かれているアクションは以下の通りです。

  • Factory 工場
  • Production 生産
  • Import 輸入
  • Maneuver 行軍
  • Investor 投資家
  • Taxation 徴税

Factory で工場を建てて、 Production や Import で軍を整備して、 Maneuver で進軍する。国土を広げるのに使う基本的なアクションは4つです。

ただ、ほかに、銀行 ↔ 国庫 ↔ プレイヤーでお金のやり取りが発生する Investor と Taxation があります。

国を大きくするだけではプレイヤーには1金も入ってこないので、タイミングを見てお金を吸い取らなくてはいけません…(笑)

インペリアル2030のロンデルシステムの動かし方
1国ずつロンデルの上を進む

国の行動はプレイヤーが決める

インペリアル2030
最も多く債券を持っている人が国を動かせる

ロシア → 中国 → ドイツ → ブラジル → アメリカ → ヨーロッパ の順番で交互にアクションを実行していきます。

「どのアクションを実行するか?」は、その国の国債をもっとも多く持っているプレイヤーが決定します。

ちなみに、3人プレイの場合だと、2ヶ国ずつ支配している状態でゲームを始めます。2人だと3ヶ国、4人以上だと1ヶ国ずつです。

上記の画像はゲーム序盤の私の状態で、アメリカとドイツの番にアクションをおこないます。

ゲームが進むにつれて、最多のプレイヤーが変わると、当然、国の担当が変更されます。1巡前に軍備を整えたのに、担当プレイヤーが変わったので戦争が起きない、なども珍しくありません。

インペリアル2030
1人が3,4ヶ国支配することも

投資家タイルがあると債券を買える

インペリアル2030のInvestorタイル
Investor (投資家) タイル

Investor タイルを持っている人は、どこかの国が「 Investor 」のマスを通過すると、好きな国の債券を購入できます。 Investor (投資家)としての特権です。当然、支払ったお金は、購入先の国庫に入ります。

その後、 Investor タイルは左隣のプレイヤーに移ります。

個人的には、この Investor タイルこそが、インペリアル2030でとくに面白い要素だと思います。

マスに止まらなくても「通過」のたびに左のプレイヤーに移るので、 タイルの動きは、いわば2つ目の大きな「輪」になります。

そのため「ここで通過しておけば、タイミング良く投資家になれる」という、ロンデルと同じような“読み”が生まれます。

ロンデルシステムのジレンマと合わさって、ゲームに大きなうねりを生んでいます。あっぱれ!

国の資金はプレイヤーのものではない

「インペリアル2030」の紙幣
「インペリアル2030」の紙幣

ゲーム終了時にはプレイヤーの所持金(および債券の価値)が比べられます。

重要なのは、国が持っているお金と、プレイヤーの所持金は別々ということです!国庫に入っているお金は、得点計算になんら影響を与えません。

どの国がどこまで伸びるのか? どのタイミングで資金を吸い上げるべきか? 暗中模索していく感じが楽しいゲームです。

インペリアル2030
国庫はプレイヤーのものではない!

もちろん戦争は起きる

インペリアル2030
戦闘になると互いのコマが消滅

Maneuver(行軍)のアクションを実行した際に、移動先に他国の軍がいると戦闘になる場合があります。

場合がある、というのは「両国が侵入を容認すれば戦いにはならない」からです。

1人のプレイヤーが両国を支配していたり、プレイヤー同士で仲良くしているあいだは起きません。

とはいえ、いずれどこかのタイミングで争いになるのは分かりきっているのですが(笑)

インペリアル2030のゲーム終了時の様子
ゲーム終了時の様子

Twitterのプレイ投稿

Twitterのプレイ投稿をご紹介します。かなりヘヴィなゲームなので、あまり詳しく書いている人は少ないですね。

感想

3人。全員初プレイでした。おもしろい!(ルール説明に約30分、実プレイに5時間ほどかかりました)

ゲルツさんの殴り合う系のゲームは「アンティーク:デュエル」だけ遊んだことあるんですが「インペリアル2030」のほうが断然おもしろかったです。

一時的に国の支配権を握っているとはいえ、いつ奪われるか分からない。なら、あまり強くすべきではないのか? …でも、弱いままだと後手に回るよね?

など考えながら、手探りでゲームは始まります。工場を建てたり、軍隊を整えたり。でも、自分の所持金は増えない。なぜ? どうしたらいい?

結果、アメリカ+インドで始まった私は、アメリカ+ヨーロッパ+ブラジルを抱えて勝利。

終盤になってみると、自分の建てた工場が相手の利益になっていたり、相手が広げた国土がそっくり自分の基盤になっていたりします。不思議なゲームです。

なぜ星4なのか?

私はとても好きなゲームですが、盤面に、ほぼすべての情報が見えている(プレイヤーの所持金だけ非公開)ので、かなり”重たい“です。人は選びます。

攻撃要素も強いので、ある程度、気心の知れた友人と遊ぶといいでしょう。

それから、ボードを見てもアクションの詳細が分からないので、各自1枚ずつサマリーがあったほうが良いです。

販売情報

「インペリアル2030」は、New Games Orderさんが日本語訳付きで発売しています。

定価は9,000円です。

Amazonでは、日本語ルール付きが8,500円で売っています。Amazonの商品ページはこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です