プログレス:科学技術の発展|ボードゲームの紹介

「プログレス:科学技術の発展」のボックスアートボードゲームの紹介

評価

★ ★ ★ ☆ ☆

基本情報

人数1~5人
時間90分
言語依存カード名のみだが、日本語化したほうが遊びやすい。日本語版は未発売。
対象年齢12歳以上
デザイナーAgnieszka Kopera
Andrei Novac
アートワークDavid J. Coffey
Kristi Harmon ほか
版元 / 販売元NSKN Games
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テーマ

かつてアーサー・C・クラークは、「充分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない」と言いましたが、私たちが立っているここでは、文明は祖先の知識と技術を土台にしています。

「プログレス:科学技術の発展」ルールブックより
「プログレス:科学技術の発展」のボックスアート
「プログレス:科学技術の発展」のボックスアート

「プログレス:科学技術の発展」は、人類の科学技術の進歩をテーマにしたボードゲームです。

ゲームタイトルの「PROGRESS」には「進歩」や「発展」という意味があり、プレイヤーはテックツリー(技術ツリー)を構築することで、体系的に人類史を追体験できます。

「プログレス:科学技術の発展」のテックツリーシート
「プログレス:科学技術の発展」のテックツリーシート

「テックツリーって何?」という疑問には、上記の写真がもっとも分かりやすい回答になるかと思います。例えば、文明の最初期には「筆記」(writing)の後に「文字」(alphabet)が発明されました。その後「文字」は「医学」や「哲学」の礎となり、さらに発展を続けます。このように、技術の枝分かれを表したものがテックツリーです。

「プログレス:科学技術の発展」のテックツリーシート
製銅(BRONZE WORKS)→製鉄(IRON WORKS)→鋳鉄(CAST IRON)

「プログレス:科学技術の発展」の基本ルールでは、人類史は時代Ⅰ(古代)、時代Ⅱ(中世)、時代Ⅲ(ルネサンス期)の3つの時代に分けられています。初めは時代Ⅰのカードしか使いませんが、進歩の結果、大きな変転が起きると、新たな時代の山札がゲームに追加されます。

「プログレス:科学技術の発展」のセッティング
時代に応じた山札

つまり「パラダイムシフト」が起こり、すべてのプレイヤーが新しい時代に突入するのです!

時代Ⅲのときに新たな変転が起きると、即座にゲームは終了します。それまでにもっとも多く勝利点を獲得した(人類の発展に大きく貢献した)プレイヤーの勝利です。(※変転が起きる条件はプレイヤー人数によって変わります)

ちなみに、拡張セットとして時代Ⅳ(産業革命)も同梱されています。ほかにも「人物カード」や「マイルストーンカード」などの拡張も一緒に入っているので、基本ルールを覚えたら、好みで追加してみると良いでしょう。

ルールの概要

「プログレス:科学技術の発展」の手札
「プログレス:科学技術の発展」の手札

「プログレス:科学技術の発展」のルールの軸は、手札から自分の場にカードをプレイすることにあります。

それぞれのプレイヤーには、自分の能力を表す個人ボードが配られています。個人ボードは「手札上限」「アクション数」「ドローアクションで得られるカードの枚数」などが描かれており、プレイしたカードによって徐々に改良されていきます。

「プログレス:科学技術の発展」の個人ボード
「プログレス:科学技術の発展」の個人ボード

例えば、↓の写真の黄色の十字トラックは「手番で実行できるアクション数」を表しています。

「プログレス:科学技術の発展」の個人ボード(アクションポイント)
「プログレス:科学技術の発展」の個人ボード(アクションポイント)

最初は各手番に2回のアクションしかできませんが、対応するカードをプレイしていけば最大5アクションまで改良されます。同じように、手札の上限や、各アクションの強さも、ゲーム中に改善されます。

問題は「どうやって上手くカードをプレイしていくのか?」という点で、このゲームの肝であるテックツリーが登場します。

カードは、手札を捨て札にしたり、手元のトークンを使ったりしてプレイできるのですが、基本的に、その「コストを支払う」という方法ではとても効率が悪いです。

「プログレス:科学技術の発展」の知識トークン
コストとして使える知識トークン

カードプレイのもう1つの方法として「前提技術を持っている」というものがあり、なんと条件を満たしていればコスト不要で自分の場に出せるのです!(ヤバい!)

例えば、↓の画像では、楽器(MUSICAL INSTRUMENTS)と文字(ALPHABET)をプレイ済みのため、哲学(PHILOSOPHY)をノーコストでプレイできました。

「プログレス:科学技術の発展」のテックツリーの様子
もとの技術があればコストは不要!

手札のカードから「どのようにテックツリーを構築していくか?」を考えて、ゲームを進めていきましょう!

ただ、場合によっては、前提技術を無視して(コストを支払って)強引にカードをプレイすることも重要です。その匙加減が悩ましいゲームです(笑)

「プログレス:科学技術の発展」の時代Ⅱの手札
時代が進めば高度な文化が現れる

また「プログレス:科学技術の発展」では、カードを引く山札は全プレイヤー共通です。テラフォーミング・マーズなどと同じですね。

手番で実行できる「ドローアクション」では、山札だけでなく捨て札も選択できることになっているので、無警戒にカードを捨ててしまうと、ほかのプレイヤーにキーカードを拾われるかもしれません。

アクション数や手札上限などが決まっているので、上手くカードをマネジメントしましょう。

「プログレス:科学技術の発展」のテックツリーの様子(時代Ⅱ)
ゲーム中盤の様子

ちなみに、最終的な勝利点は、プレイしたカードによるもののほかに、共通ボードの3つのトラック(名声、人口、軍隊)の順位によってももたらされます。

「プログレス:科学技術の発展」のゲーム中盤の様子
どのトラックを伸ばしていくか?

初めて遊ぶときはどんなカードがあるのか手探りになってしまいますが、ゲームに慣れてくると「どのルートで伸ばすか?」を楽しめます。

Twitterのプレイ投稿

Twitterのプレイ投稿をご紹介します。カードがズラーっと並ぶプレイ風景は、やはりテラフォーミング・マーズを彷彿とさせます。

ただ、ソロプレイ感が気になる、ダウンタイムが長い、という意見が見られますね。

感想

3人プレイとソロプレイを遊んでみました。(※ソロプレイは専用のルールがあります)

自分のテックツリーに気を取られてしまって、ほかの要素まで意識が向かないのが正直な感想です。あと、カード名が重要なので、英語のままで遊ぶと、わりとわずらわしいです。

ただ、文明が発展していく感じは魅力的です。「プレイしたカード」と「自分の能力」ががっちり結びついているので、分かりやすく成長曲線を体感できます。

あまり洗練されている感じはないですが、テーマが刺さる人には遊んでみてもらいたいですね!

「プログレス:科学技術の発展」の時代Ⅲのカード
「教養」+「近代美術」=「無神論」

※ちなみに、テックツリーというシステムは、ホビージャパンから発売が予定されている「ヴィレジャーズ」でも採用されています。

▶「ヴィレジャーズ」のゲーム紹介はこちら

購入できるお店は?

「プログレス:科学技術の発展」は、Amazonまたは駿河屋で購入できます。

(※BGGには有志による日本語ルールも公開されています)

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