評価
★ ★ ★ ★ ☆
基本情報
プレイ人数 | 2~6人 |
---|---|
時間 | 40分 |
言語依存 | カードにテキスト。日本語版が望ましい。 |
対象年齢 | 10歳以上 |
デザイナー | Richard Garfield |
アートワーク | Sébastien Lamirand Igor Polouchine ほか |
版元 / 販売元 | IELLO ホビージャパン |
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ゲームの概要
「キング・オブ・ニューヨーク」は、怪獣になって、アメリカのニューヨーク州で暴れまわるダイスゲームです。
「キング・オブ・トーキョー」というボードゲームの派生作品で、拡張セットではないため、単独で遊べます。
デザイナーは「マジック:ザ・ギャザリング」や「カーニバル・モンスターズ」のリチャード・ガーフィールド氏です。
基本的には「~・トーキョー」と同じシステムを使っていますが、マップが広くなり、人類側の防衛軍という要素が増えました。
また、ダイス目の種類が増え、手番の選択肢が広がったことにより「~・トーキョー」よりは大人向きのボードゲームに仕上がっています。
ルールの概要
「キング・オブ・ニューヨーク」は、自分の使う怪獣(モンスター)を選ぶところから始まります!
怪獣は全部で6種類です!能力面に違いはないため、絵柄の好みで決めると良いでしょう。(※別売の拡張セットを加えると、モンスターごとの特性が生まれます)
モンスターボードの左上にある星マークが勝利点で、右下のハートマークがの生命力です。
勝利点が20点になったら勝利です。が、その前に生命力が0になってしまうと脱落です!
自分以外のプレイヤーをすべて倒しても勝利になるため、初めから「勝利点20を目指す」or「他プレイヤーを攻撃しまくる」に方針が分かれてしまいそうですが、実際はルールでしっかり調整されているため、もっとキワドイ展開になります。
基本はダイスゲーム
「キング・オブ・ニューヨーク」では、すべての面の絵柄が違う、6面の特殊ダイスを使います。
上記の画像のうち、下に並んでいる3つは「~・トーキョー」でも使用されていたもので「能力獲得のためのエネルギーを得る」「ほかのモンスターを攻撃する」「生命力を回復する」にあたります。
残りの3つは「~・ニューヨーク」で初めて登場したもので、街のビルを破壊したり、反対に、人類側の防衛軍から攻撃を受けたりします。
手番では、まず6つのダイスを振ります。出目によって手番のアクションが決まるわけですが、2回までなら振り直しができます。
また、振りなおす際は、キープしておきたい出目を脇に避けておくことが可能です。
基本的に、一投目で希望通りの目に揃うことはほとんどないため「どのようにダイスをキープしていくか?」が重要になります。
振りなおした結果、防衛軍から攻撃されたり、現状では効力のない出目になったりして、より悪いダイス目になることもあり得ます!
街を壊すと防衛軍が出てくる
手番のアクションで街の建物を壊すと、人類側の防衛軍が出動します。このシステムが「キング・オブ・ニューヨーク」を「~・トーキョー」よりも面白くしています。
ゲーム開始直後は軍がいないため暴れ放題ですが、だんだんと反撃を受けるようになり、自分の手番でもダメージを受ける危険が生まれてきます。
ちなみに、防衛軍も破壊できます。
建物や防衛軍を壊すと、勝利点やエネルギーを得ることができ、モンスターはより強くなります。バンバン暴れましょう!
マンハッタンに北上するしかない!
「キング・オブ・ニューヨーク」には、ニューヨーク州の5つのエリアが描かれています。マンハッタン・ブロンクス・クィーンズ・ブルックリン・スタテンアイランドです。
このうち、もっとも大きいエリアがマンハッタンです。怪獣たちは、まるで怪獣映画のように、都市部に向かって進んでいきます! 怪獣とはそういうものなのでしょう。
マンハッタンに侵攻しているモンスターは、ダイス目による回復を実行できなくなります。が、代わりに、手番開始時に勝利点とエネルギーを獲得できます。
しかし、マンハッタンに入れるモンスターの数は、ルールで決められています。このため、マンハッタンにいると、ほかのエリアからの攻撃の的にされます!(笑)
対戦相手からも、人類の防衛軍からも攻撃されるため生命力はドンドン失われていきます。「勝利点のためにいつまで粘るか?」と、ハラハラ感を楽しみましょう。
エネルギーを支払うことで能力を獲得できる
手番でエネルギートークンを支払うと、モンスターの能力を増やすカードを獲得できます。
このルールは「~・トーキョー」の頃からあったもので、ゲームが進むにつれて、モンスターをパワーアップさせていけます。
パワーアップカードは全64枚です。そのうち、公開されている3枚から選んで獲得します。
カードによっては、追加のダイスを得たり、特殊トークンを使用するものもあります。
また、能力を得るカードとは別に、ゲーム中の展開に応じて、自動的に獲得できる「目標カード」もあります。(「キング・オブ・ニューヨーク」で登場した新要素です)
「目標カード」は、追加の勝利点を与えてくれます。積極的に狙っていきたいところです!
Twitterのプレイ投稿
Twitterのプレイ投稿をご紹介します。親子で、というよりは、ゲーム会で大人が遊んでいるケースが多いようです。
やってみたかったボドゲができた!キングオブニューヨーク、結構好きだけどゲーマー向けかな pic.twitter.com/jCkKVHlQYD
— ishide (@pulipryun) February 29, 2020
キングオブニューヨークやった!!!!!!!まさかの大逆転したぞ〜👍👍✨✨✨😊😊😊😂 pic.twitter.com/fnaez3zOdA
— Moa (@Moa76556971) May 3, 2020
ニューヨークで破壊の限りを尽くす怪獣乱闘「キング・オブ・ニューヨーク」5人。手順のガイドかサマリーないと案外分かりづらさある。スーパースターカードは大切そうだけど、ダイスの1投目次第かなあ。皆が同一の性能より拡張入れて差をつけた方が楽しそう。 pic.twitter.com/yEKcROctET
— さか (@ash_5588) February 6, 2020
感想
「キング・オブ・トーキョー」は【運】の占める割合が大きすぎて、面白いと感じなかったのですが、「キング・オブ・ニューヨーク」はなかなか良かったです。
もちろんパーティゲームであることには変わりありませんが、ゲーム性は上がっていますね。
街のビルを壊す、という要素が登場したため「どの地域に行こう?」という選択肢が生まれました。また、ダイス目の種類が増えたことでドキドキ感も増したように思えます。
購入できるお店は?
「キング・オブ・ニューヨーク 日本語版」は、Amazon、または、駿河屋で購入できます。
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