評価
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基本情報
人数 | 2~4人 |
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時間 | 45分 |
言語依存 | なし |
対象年齢 | 8歳以上 |
デザイナー | Henrik Berg Åse Berg |
アートワーク | Franz Vohwinkel |
版元 / 販売元 | Hans im Glück Rio Grande Games |
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テーマ
オレゴンは、アメリカの開拓時代を追体験できるボードゲームです。
舞台は、その名の通り、アメリカ西部にあるオレゴン州! グーグルマップで調べると、ココ(↓)です!
西海岸~。ストリートビューで見てみると、こんな感じ(↓)の土地ですね。
自然に恵まれている州です。もちろん現在は都会もありますが……、ボードゲームの「オレゴン」では、まだ開拓が始まる前の荒野が舞台です。
1846年、人々は家財一式を幌馬車に詰め込んで、家族とともにフロンティアを目指しました。草原、砂漠、山々を越えてたどり着いたのが、農業にも狩猟にも適した土地 ―― オレゴンでした。
荷を下ろし、小屋を建てたら、新しい生活が始まります。初めはまっさらな土地だったオレゴンに、少しずつ、郵便局や雑貨屋、教会などが建っていきます。ときには金鉱山が見つかり、鉄道が引かれることもあるでしょう。
便利な集落には自然と人が集まり、活気が生まれます。やがて村になり、街になるでしょう。オレゴンの発展にもっとも貢献した人が勝者です!
難しいルールはないので「まだボードゲームに触れたばかり!」という人におすすめしたい作品です。
ルールの概要
「オレゴン」は、手札を使って、共有のボードにタイルやミープルを配置していくゲームです。
タイルやミープルの置き方によって、勝利点が獲得できます。
それぞれのプレイヤーは、ランダムに配られた4枚の手札を持っています。カードには、西部開拓時代を象徴する絵柄が描かれています。
実は、カードには「建物カード」と「場所カード」の2種類があり、それぞれ別々の山札になっています。2つの山札から引かれた計4枚が手札です。
上記の写真では、左の1枚が「建物カード」で、右の3枚が「場所カード」です。ゲーム開始時には、建物カード1枚+場所カード3枚で配られますが、ゲームを通じて割合は変動します。
基本的に、手番にすることは、
- 場所カードを2枚プレイする
- 場所カードと建物カードを1枚ずつプレイする
のどちらか1つです。手番終了時には、4枚になるように、自分の好きな組み合わせで手札を補充します。
1.場所カードを2枚プレイする
場所カードを2枚プレイした場合、プレイヤーは、共有のボードに自分の農夫(ミープル)を1つ配置します。
配置する場所は、プレイしたカードの組み合わせで変わります。メインボードの縦列と横列の端には、「場所カード」と同じ絵柄が描かれており、交差するエリアにあるマスが、ミープルの配置可能な場所です。
縦列と横列には同じ絵柄が並んでいるので、例えば「幌馬車」と「ワシ」の2枚を使った場合は、
- 縦列が幌馬車で、横列がワシ
- 縦列がワシで、横列が幌馬車
のどちらかを選べます。
農夫(ミープル)は、配置した際の、盤面の状況に合わせて勝利点をもたらします。隣接する建物タイル(斜めを含む)を確認します。
上記の画像は、緑のプレイヤーが農夫を配置したところです。左に「4」と書かれた「船着き場」があり、右上のマスには「1」と「特殊タイル」の「駅舎」があります。
農夫を置くと、隣接するマスにあるタイルがすべて稼働し、勝利点やそのほかの効果を発揮します。緑のプレイヤーは 「4点」「1点」「特殊タイル」の効果を得られます。
つまり、置かれてあるタイルは全員が平等に活用できるのが、オレゴンというボードゲームの特徴です(カードさえ出せれば)。
栄えている地域には自然と人が集まる作りになっているので「今回はこのあたりが栄えたね~」と、ゲームの度に発展の様子を楽しめます。私はこの感想戦(?)がとても好きです。
2.場所カードと建物カードを1枚ずつプレイする
場所カードと建物カードを1枚ずつプレイした場合、ミープルではなく、建物タイルを配置します。
配置できるエリアは、プレイした1枚の「場所カード」で制限されます。
例えば、場所カード「幌馬車」と建物カード「教会」を使用したなら、縦列か横列が幌馬車になっているエリアに教会タイルを置きます。(交差しているエリアではなく、縦か横のどちらかに絵柄があればOK)
また、建物タイルは、ボードの色と一致しなくてはいけない、というルールもあります。「駅舎」は線路の通っているマスでなければダメですし、山に「船着き場」を置いたりもできません。
建物タイルを配置した場合も、勝利点の獲得などが発生します。隣接するマスにあるすべての農夫が、置いたタイルの効果を受けます。
つまり、自分の行動によって、ほかのプレイヤーが得をすることもあります!
もちろん、自分の農夫が集まっている場所にタイルを置ければ、1手番で膨大な利益を得ることも可能です!
手札はたった4枚なので、無意味な行動にならないように、上手くコントロールしていきましょう。
特殊タイル(ジョーカーと追加手番)
オレゴンでは、それぞれのプレイヤーは農夫ミープルのほかに、「ジョーカー」と「追加手番」という特殊タイルを持っています。(駅舎などの建物タイルは共有のサプライです)
特殊タイルは表裏に「使用可」「使用不可」が描かれており、自分の手番中に「使用可」を裏返すことで活用できます。
- ジョーカー:任意の「場所カード」として使用できる
- 追加手番:もう1度アクションを実行する
「使用不可」になったタイルは、ゲーム中に建物タイルの効果を受けることで、再度「使用可」に戻ります。例えば、駅舎は「追加手番」を「使用可」にします。
ゲーム開始時、2つの特殊タイルは「使用可」の状態です。(公開されているメビウスゲームズさんの和訳ルールでは、ゲーム開始時には「使用不可」でスタートするとされていますが、誤訳です……)
特殊タイルをどのタイミングで使って、どうやって復活させるかが、戦略の鍵になります!
ゲームの終了条件
誰かの農夫がすべてボード上に置かれるか、特定の種類の建物タイルがなくなったら、ゲーム終了の合図です。
手番の回数が同じになるように、スタートプレイヤーの右隣の人までプレイを続けて、最終的な得点計算をします。
Twitterのプレイ投稿
Twitterのプレイ投稿をご紹介します。
共通のボードにコマやタイルを配置していくので「これぞボードゲーム!」という華やかさがあります。難しいルールがないので、ゆるめにボードゲームを楽しみたい人に人気ですね。
成田でボードゲーム。オレゴン。4人。4枚のカードから2枚をプレイして2枚を補充する。基本的にやることはこれだけ。やれることは多くないけど、限られた手札による制約が悩ましい。前からやってみたかったゲーム。夢が叶って幸せすぎて怖いです。 pic.twitter.com/CXAJb903Fr
— あさボド!(LV6) 旭でボードゲーム (@asahi_bodoge) 2016年7月31日
オレゴン
— タカさん (@IWPhhFEEL6McClP) 2019年11月10日
農夫配置&建物タイル配置で勝利点を稼ぐボードゲーム。なかなか手札は言うことがきかず、配置したい所に配置できませーん。簡単ながら面白い。 pic.twitter.com/WhLHW5oSnH
ハローでいま巷で噂のオレゴンをプレイさせてもらいました。嬉しい楽しい大好き。#ボードゲーム pic.twitter.com/CylTjcEmUz
— hotel tokyo (@hoteltokyo) 2019年3月3日
感想
とても大好きで、繰り返し遊んでいるボードゲームです。ゲームを通じて、だんだんと土地が栄えていくのが素敵です。
運の要素が強いのでガチガチなゲーマーには物足りないと思いますが、「ボードゲームを遊んでみたい!」という女性に勧めると、わりと響いているように感じます。
また、2~4人が対応人数のうち「どの人数で遊んでも面白い」という数少ない作品というのも評価が高いポイントです。
共通の盤面を使いますが、エリアマジョリティではないので、少ない人数でもちゃんと面白いです。(個人的には2人戦が好きです)
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